(左から)石橋蓮司、寺島進、森山未來、佐藤浩市

福井晴敏氏と阪本順治監督が『亡国のイージス』以来の再タッグを組んだ社会派サスペンス『人類資金』のプレミア試写会が10日、都内で開催された。

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第二次世界大戦中に、日本軍が隠匿したとされる“M資金”を巡る国際的なマネーゲームを描く本作。あいさつに立った阪本監督は「M資金に関心を持ったのは33年前。自分のひとつの終着点として、愚直に荒っぽくやりました」と本作に確かな手応え。ノーベル文学賞が発表されたこの日、福井氏は「文学賞ではなく、ノーベル平和賞を狙える作品」とアピールした。

舞台あいさつには阪本監督、福井氏をはじめ、主演の佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、石橋蓮司、寺島進、三浦誠己、岸部一徳が出席。M資金詐欺を繰り返す男・真舟雄一(佐藤)が、“M”と名乗る謎の男とその腹心・石優樹(森山)から「M資金10兆円を一緒に盗み出して欲しい。報酬は50億円」と話を持ちかけられ、世界を股にかける巨大な陰謀に巻き込まれる。

佐藤は「ロシアでマイナス20度、タイで40度。寒暖差が60度もあり大変だったが、完走できて良かった」と世界各地で行ったロケの苦労を告白し、「経済を背景にした映画だけど、エンターテインメント性に特化した作品になった」と自信満々だった。

豪華なキャスティングも見どころになっており、香取は「そうそうたる先輩方の共演で、とても緊張しました。未來君だけ年下なので、先輩面していました(笑)」。森山も「これだけの強者(つわもの)と肩を並べて、熱量がこもった作品に参加できたことを誇りに思っています」と胸を張っていた。

『人類資金』
10月19日(土)より、全国ロードショー

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