チャーリー・ハナムが、『Fifty Shades of Grey』の主演を降板した。テレビドラマ『The Sons of Anarchy』にレギュラー出演しているため、映画の準備にじっくり時間をかけられないというのが理由だ。

『Fifty Shades of Grey』は、欧米で爆発的に売れている三部作小説。若きビリオネア、クリスチャン・グレイと、大学を卒業したばかりの処女アナスタシア・スティールのエロチックな恋愛物語だ。映画化版の主演に、ハナムとダコタ・ジョンソンが発表されると、グレイ役にマット・ボマーを切望していた一部のファンから抗議の声が起こった。だが、ハナムはやる気満々で、「ダコタとセリフを一緒に読み始めた時から、ぜひこの役をやりたいと感じた。僕らの間にはすばらしい相性がある」と語っていた。

『The Sons of Anarchy』の撮影は10月21日に終了。『Fifty Shades of Grey』の撮影は、11月にバンクーバーで始まる。表向きの理由はスケジュールだが、メディアやファンから突然にしてあまりにも注目される立場になったことにプレッシャーを感じたというのが本当の理由のようだ。『Fifty Shades of Grey』の北米公開予定は来年8月。時間のないスケジュールの中、主役が降板したことで、プロデューサーたちは厳しい状況に直面している。

文:猿渡由紀