女優の南沙良が特別展「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」の展覧会ナビゲーター、音声ガイドのナレーションを務めることが発表された。以前から“恐竜好き”を公言してきた南にこの特別展の魅力について聞いた。
子どもの頃から恐竜や海棲爬虫類などの巨大生物が大好きだったという南。「巨大な生物がいて、自分が横に立ったこれくらいの大きさで…と想像していました。推しはモササウルスです。『もし、海に放り込まれたら私、一瞬で死んじゃうんだろうなぁ…』と思うと楽しくなります(笑)」。
そんな南にとって、仕事で恐竜と関わるのは、今回が初めて。念願がかなって「めちゃくちゃ嬉しかったです」と語るが、この特別展、いわゆる“恐竜展”とは趣が異なる。通常、恐竜展といえば、化石や巨大な骨格見本が定番だが、この特別展で扱うのは、あくまでも“絵画”。19世紀に恐竜が発見されてから現代にいたるまでのパレオアート(古生物美術)を紹介するのが特徴となっている。
「珍しいなと思いました。子どもの頃に図鑑で見ていた絵が実際に見られるってなかなかないのでワクワクします。色合いが素敵な絵だったり、ポップなものもあって楽しめます」。
南のオススメは、世界で最初に発見された恐竜でもあるイグアノドンの造形の変遷。初期に描かれた復元図と研究が進んだ現在の違いを見比べることができる。
「200年の間で研究が進んで、変わっていく姿を見せていただいて、すごく興味深かったです。“変化”を楽しめるのが素敵です」
このほか、パレオアートの巨匠チャールズ・R・ナイトの「白亜紀-モンタナ」やベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズが描いた「ジュラ紀初期の海棲爬虫類」などが気に入ったという。特に後者は海棲爬虫類好きな南の心を捉えたようで「甘いトーンなのに不気味な感じがいいですね。私の大好きなモササウルスのような…“何か”がいて、ロマンを感じました」と語る。
小さい頃から恐竜や動物の図鑑に慣れ親しんできたという南だが、今回の展示にちなんでいま、自分で好きな図鑑を作るならどんな図鑑を作るか?
「大好きなマカロンの図鑑ですかね。あとは、逆に『身体に悪い食べ物図鑑』とかほしいかな(笑)」
「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」は3月4日(土)より兵庫県立美術館にて、5月31日(水)より上野の森美術館にて開催。
取材・文:黒豆直樹
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