来日しインタビューに応じたリッキー・ストラウス氏

先ごろ行われたディズニーのスペシャル・イベント『D23』に出演するため、ウォルト・ディズニー・スタジオのマーケティング部のプレジデントであるリッキー・ストラウス氏が来日した。そこで、ストラウス氏に今後の展望と、ディズニーの最新作『プレーンズ』について話を聞いた。

『プレーンズ』作品情報

今年はウォルト・ディズニー・カンパニー90周年を迎える記念すべき年だ。彼らはディズニー・アニメーション・スタジオだけでなく、ディズニー・トゥーン・スタジオ、ピクサー・アニメーション・スタジオなどが手を組み、それぞれの個性を活かしながら新作を発表している。ストラウス氏は「彼らに共通しているのは作品を心から愛し、素晴らしい物語を紡ごうとしていることです。ですから、今後もどのスタジオの作品も同じように大切にしたいと考えています。すべてをジョン・ラセターが見てくれていますしね」と笑顔を見せる。

複数のスタジオはライバルではなく“兄弟”のような存在で、スタジオ間でアイデアを交わすことや、お互いに刺激しあう関係のようだ。ちなみに今冬に公開になる『プレーンズ』は、ピクサーの人気作『カーズ』にインスピレーションを受けて、ディズニー・トゥーンスタジオが作り上げた作品だ。「最初、この映画は北米ではビデオ向けだったのですが、あまりにも素晴らしい作品だったので北米でも劇場で公開することにしました。3Dで観る飛行シーンは本当にダイナミックですから、楽しんでもらえると思います」

『D23』では今後のディズニー作品が次々に紹介され、初出し映像を含む多数のフッテージが上映された。マーベルからは来年に公開を控える『マイティ・ソー ダーク・ワールド』と『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』が紹介され、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード監督がジョージ・クルーニーをキャストに迎える『トゥモロー・ランド(原題)』や、トム・ハンクスとエマ・トンプソンが主演し、名作『メリー・ポピンズ』の誕生秘話を描く『ウォルト・ディズニーの約束』も登場した。新作アニメーションも製作が進められており、ピクサーの新作『グッド・ダイナソー(原題)』『インサイド・アウト(原題)』『ファインディング・ドリー(原題)』はタイトルがあがるたびに観客から歓声があがり、ディズニー・アニメの最新作『アナと雪の女王』のフッテージ上映では大きな笑いと拍手が起こった。

日本はディズニーの世界戦略の中でも重要な拠点となっているようで、ストラウス氏は「日本のディズニーファンには本当に感服します」と語る。「昨日もディズニーシーに行ったのですが、ゲストの方がディズニーのことを大切に想い、大切に扱ってくれていると感じました。そのことに私たちは大きな責任を感じますし、日本を特別な場所だと考えています。そして日本に来ると『ディズニーで仕事をしていて良かった』と感じるのです」

『プレーンズ』
12月21日(土) 2D・3D同時公開

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