サバイバルゲームとは

サバイバルゲームは2つのチームに分かれ、エアガン(エアソフトガン)などで撃ち合う。「18歳未満は参加不可」という「大人の遊び」なのだ。

広がりはじめたのは「1980年代」と永盛さん。弾に当たったら「ヒット!」と自己申告し、退場する。ルールはゲームごとに異なるが、目を守るゴーグルは必須。

ふと、ケースの中にひと際“異質なモノ”が!「…これもゲームで使うんですか?」と尋ねる松宮。“異質なモノ”の正体はヘルメットマスクの「IRON-MAN3(7000円)」。許可を得て、かぶらせていただくと…ほとんど何も見えない。

「…アイアンマン、ゲーム中かなり不利では…」と呟く松宮。すると、「むしろゲームでは邪魔です(笑)」と永盛さん。でも「かなり人気がある」と聞き、びっくり!

 
男性が被るとぴったり!
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サバイバルゲームは「子どもの頃の“ごっこ遊び”と同じような楽しさ」「スポーツ的なおもしろさ」「非日常のスリル」「実在した軍や映画などのキャラクターを再現する」「コスプレ要素を楽しむ」など、人によりさまざまな楽しみ方があるそうだ。

アイアンマンは2008(平成20)年に公開されたアメリカ映画。“アイアンマンを再現したい”人にとっては視界の狭さは関係ない。「アイアンマンだから」被るのだ!

 

ゲームは「フィールド」という特定の場所で行われる。フィールドは「横浜にはない」とのこと。残念! 

ちなみに、近隣だと千葉県・成田市付近に多いらしい。

定例会参加料は場所にもよるが、平日2500円、休日は3000円ほど。
1ゲームは大体15分。個人差はあるが、1日に「10~15ゲーム行う人もいる」そうだ。「少ない時は「5対5」、多い時は「20対20くらい(永盛さん)」。フィールドが主催する定例会は100人規模のゲームもあるとか。

さまざまなゲームがあるが、陣地にフラッグを置いて取り合う「フラッグ戦」が多い。開催時間は「朝9時頃から日没まで」。だが、夏などは1日中ゲームが開催されることも。

意外だったのは「勝敗はさほど関係ない」ということ。もちろん勝敗にこだわる人もいる。だが、「何人に当てたか」を重要視する人もおり、これも「人それぞれ」らしい。

サバイバルゲームには、着用必須のゴーグルとエアガン(どちらもフィールドでレンタル可能)があれば参加できる。レンタル費用は「ゴーグルが500円、エアガンは2500円、プラスで弾代が必要(by永盛さん)」。

ちなみに初心者がサバイバルゲーム参戦に最低限必要なゴーグル、電動ガン(本体+バッテリー+充電器)、スペアマガジンやBB弾などを揃えると「一番安く見積もって3万円ほど」だそうだ。

続いて“興味津々”のアイテムを見せてもらうことに!

 

 

アイテムを紹介

店内には、数百から多い時で数千アイテムが並ぶ。サバイバルゲーム用のグッズをリーズナブルにひと通りそろえられるので、「初心者の方にもおすすめ」と永盛さん。

永盛さんによると、ガンの種類は「エアガン」「ガスガン」「電動ガン」の3つ。一番古いのは「エアガン」で「販売されたのは30年以上も前」とのこと。扱いやすく、ハンドガン(手に持つタイプ)の場合は3000円ほど。だが、撃つためには「一回ずつ作業をしなくてはならないのが難点」。

実際にエアガンを持ってみると…大きくて安定感があるが、結構重い。普段使用しない腕の筋肉を使う感じ! 慣れないためガンをどう持てばよいかわからず、ポーズもままならない。そこで、永盛さんに尋ねると、「右手で持って…左手はそこに」と的確に指示してくれる。

 

20年数年前に販売されたのが「ガスガン」だ。

「ガスガン」は液体ガスの圧力で弾を飛ばすが、冬などには圧力不足のため「動作不良が起こることもある」と永盛さん。だが、“ブローバック”と呼ばれる銃が動くシーン(よく映画で観る!)を再現できるので「今でもマニアの間では人気が高い」そうだ。

 

 

現在の主流は「電動ガン」。20年ほど前に日本のメーカー「東京マルイ」が発売した「電動ガン」は「電気の力で安定した連射や単発射ができるのが特徴」と永盛さん。
電動ガンを使用するにはバッテリーと充電器が必要とのこと。
 

ここで「一番の高額&レア商品」を伺う。店内で一番高いのは「ドットサイト(銃の照準器)」で8万円前後とのことだが、「うちはサバイバルグッズ中心なので、あまりないですね」と永盛さん。

ちなみにヒストリー系(軍が実際に使用したアイテムを扱う店)だとミリタリーグッズの高額&レア商品も取り扱っているのだとか。

 

取材が始まり2時間半ほど。永盛さんの豊富な知識に感心し、「へえー!」「ほおー!!」しか言葉が出ない。“幼児のごとく、目についたものは質問する松宮”に対してよどみなく答えてくれる。だが、ネットの普及により、「お客さんの知識に追い付けないこともある」とか。

また、“再現性(実在した軍や映画のキャラクターを模す)”にこだわる人は「ネジ1本にもこだわる」と永盛さん。すごすぎる!