三谷幸喜監督とフランシス・フォード・コッポラ監督

三谷幸喜監督と『清須会議』で衣裳デザインを手がけた黒澤和子が、16日(水)に明治記念館で行われた「第25回高松宮殿下記念世界文化賞授賞式典」のカクテルレセプションにゲストとして出席。会場では三谷監督と映像/演劇部門で世界文化賞を受賞したフランシス・フォード・コッポラ監督との初対面が実現した。

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「高松宮殿下記念世界文化賞」は、高松宮殿下の「世界の文化・芸術の普及・向上に広く寄与したい」という遺志にもとづき創設された全世界の芸術家を対象にした顕彰制度。1988年に創設され、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇/映像の各部門で優れた業績を上げた芸術家に毎年授与される。今回の授賞式典では、コッポラ監督ほか計5人の受賞者が常陸宮殿下から顕彰メダルを授与された。

黒澤明監督のファンを自称するコッポラ監督は、黒澤監督の長女である和子と親交があり、三谷監督は黒澤に紹介してもらうことで、巨匠コッポラ監督と対面した。三谷監督は「『ゴッドファーザー』PART IからPART IIIまでをまとめた写真集にサインをもらいました。『ゴッドファーザー』は完璧な映画。僕の映画のバイブルです。お会いできて光栄です。大きな方でした(笑)」と話し、「コッポラ監督は脚本家でもあるので、同じ脚本家として尊敬してますし、参考にもしています。(もっと時間があれば)脚本の書き方を聞きたかったですね。僕と黒澤和子さんの最新作として『清須会議』をDVDにして事前にお送りしていたのですが、「必ず観ます」と言って頂きました。コッポラ監督に書いてもらったサインは、尊敬するビリー・ワイルダー監督と市川崑監督のサインの、隣に飾りたいと思います」と語った。

三谷監督、初の時代劇となる映画『清須会議』は、“会議で歴史が動いた”と言われる清須会議をテーマに、時代を懸命に生きた人々の可笑しくも愛おしい姿を描いた群像劇。

『清須会議』
11月9日(土)より全国東宝系にて公開