『キャプテン・フィリップス』のトム・ハンクス

第26回東京国際映画祭が17日に開幕した。東京・六本木ヒルズアリーナで行われたオープニングセレモニーには、特別招待作品『キャプテン・フィリップス』に主演する米俳優のトム・ハンクス、クロージングを飾る『清須会議』の役所広司と三谷幸喜監督ら国内外から映画人約130人が駆けつけ、映画祭の開幕を華やかに彩った。

その他、『東京国際映画祭』オープニングセレモニーの様子

ハンクスの来日は『天使と悪魔』以来、約4年ぶり。オープニング上映される最新作『キャプテン・フィリップス』(ポール・グリーングラス監督)は実話をベースにした極限のサバイバルドラマで、ハンクスの熱演は早くもオスカー候補の呼び声が高まっている。一方、『犬神家の一族』(市川崑監督)以来7年ぶりに、邦画としてクロージングに選ばれた『清須会議』は、三谷監督が初めて時代劇に挑んだ話題作。役所をはじめ、大泉洋、佐藤浩市、中谷美紀ら豪華キャストも見どころで、日本の王道エンターテインメントを世界にアピールする機会になりそうだ。

中国映画界が誇る巨匠チェン・カイコーが審査委員長を務めるコンペティション部門には、『捨てがたき人々』(大森南朋主演)と『ほとりの朔子』(二階堂ふみ主演)という日本映画2本をはじめ、93の国と地域から応募された1463作品の中から厳選された15作品がエントリーされている。

主要部門の新編成も行われ、前年までの「アジアの風」部門を発展させ、日本他アジア圏の新たな才能を発掘すべく、長編映画2本目までの新人監督に焦点を当てる「アジアの未来」部門が新設。さらに「日本映画・ある視点」部門が「日本映画スプラッシュ」部門に、「ワールドシネマ」部門が「ワールド・フォーカス」部門にそれぞれリニューアルされた。

【オープニングセレモニーの主な出席者】
コンペティション国際審査委員:チェン・カイコー、ムン・ソリ、クリス・ブラウン、クリス・ワイツ、寺島しのぶ/フェスティバル・ミューズ:栗山千明

<特別招待作品>
『潔く柔く きよくやわく』:長澤まさみ、岡田将生
『すべては君に逢えたから』:玉木宏、高梨臨、木村文乃
『オー!ファーザー』:岡田将生、忽那汐里、佐野史郎
『ブリングリング』:ソフィア・コッポラ監督、フランシス・フォード・コッポラ

『東京国際映画祭』
10月17日(木)から25日(金)まで
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか