子どもには自信を付けさせたいですよね。元々“なんでもそつなくこなす”、“一を聞いて十を知る”“打てば響く”そんな子だったらいいのですが、周りの子に比べて反応が鈍かったら、せっかち母さんはイライラしてしまいますよね。

どうやって声をかけたらいいのでしょうか。

こんなモジモジ君タイプの子どもには、大人からの質問の仕方をちょっと変えるだけで、自信ややる気を持たせることが出来るんです。

そんな工夫を『「はずれ先生」にあたったとき読む本』の著者の立石美津子がご紹介します。

二者択一の質問をする

大人でも自分の考えがまとまっていないとき会議で「○○さんはどう思いますか?」といきなり聞かれたら戸惑いますよね。でも「A案とB案、どちらが良いと思いますか?」と聞かれたら答えられます。

ただし、ビジネスの場では自分の意見を持っていないのはちょっと困ります。

けれども、子どもはこの世に生まれてまだ数年です。「何を食べたい?」と聞かれてモジモジしていたら「カレーライスとハンバーグどっちにする?」と聞いてあげましょう。これだったら答えやすいです。

ダブルバインドにならないように

「今晩の夕食は何が食べたい?」と聞いて、子どもが「素麺が食べたい」と言ったとします。聞いておきながら「それはおかずにならないからダメ!」と禁止しているママを時々、見かけます。

「今日はどこへ行きたい」と聞いて、子どもが「ディズニーランド!」と答えたとします。

「何言ってんの!そうじゃなくてA公園かB公園か聞いているの!」と叱っているママがいます。

「好きなものをリクエストしていいよ」と言いながら、言った答えを禁止しています。これはどう転んでも否定される“ダブルバインド状態”。聞いておきながら「それはダメ、あれはダメ」と言うくらいだったら、選んでOKなものを複数、提示するのが良いでしょう。

モジモジが悪化してしまう大人の対応

ある幼稚園の話。幼稚園の担任の先生が保育で「野菜の名前を順に言いましょう。他のお友達が言ったものは言わないでね」という課題を出しました。

先生は「Aちゃんは頭の回転が速くはない。ドンドン野菜の名前を言えるタイプじゃない。だから、最初に指名した方が選択肢が多く選び放題で有利だから、一番に指名してあげよう」と考えました。

でも、モジモジしているAちゃんは質問の意味がわからず答えらません。そこで先生は「例えば、トマト!」とヒントを与えました。するとAちゃんは「トマト!」と言いました。

先生は「それは今先生が言った答えだから、真似しないで違う野菜の名前を言って」と注意しました。するとAちゃんは「ふりかけご飯」と答えました。

先生は「それはお野菜ではないでしょ!」と指摘しました。周りのお友達がバカにしてドッと笑いました。Aちゃんはこの出来事があってから「笑われたら恥ずかしい」とブレーキがかかり、声を上げられなくなってしまいました。

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