KAWASAKI ROCK CITY 2014 KAWASAKI ROCK CITY 2014

2014年1月10日(金)、11日(土)、12日(日)に神奈川・CLUB CITTA’、1月13日(月・祝)に大阪・なんばHatchで海外メタルアーティストによるライブの開催が決定した。

「KAWASAKI ROCK CITY 2014」「NAMBA ROCK CITY 2014」と題された同公演。1月10日(金)がY&Tによる単独公演、1月11日(土)、12日(日)はY&T、WINGER、FIREHOUSEが出演。1月13日(月・祝) にはY&T、WINGERが出演。

WINGERは元ALICE COOPERのキップ・ウィンガーを中心に結成され、1988年に『WINGER』でアルバム・デビュー。ポップでありながらも緻密なアレンジと重厚なサウンド・プロダクションを持った音楽性でスポットを浴びる。1990年の2nd『IN THE HEART OF THE YOUNG』も前作同様にアメリカでプラチナム・ディスクを獲得し、シーン屈指の高度な演奏力のライヴ・パフォーマンスでも絶賛を浴びる。1993年に一旦解散し、メンバーそれぞれの活動を行なっていたが、2006年に本格的に再結成して4th『IV』を発表してファンを歓喜させ、2009年の5th『KARMA』も高い評価を得ている。

FIREHOUSEは1990年のデビュー・アルバム『FIREHOUSE』がアメリカでプラチナム・ディスクを獲得する大ヒットとなり、続く1992年の2nd『HOLD YOUR FIRE』でも安定したセールスを上げる。彼らの魅力はCJスネアの抜群の歌唱力を活かしたキャッチーなハード・ロック・サウンドで、特に甘くロマンティックなバラードでヒット曲を連発した。90年代中頃以降、アメリカの音楽シーンが様変わりしても彼らは音楽スタイルを変えずにアルバム・リリースを重ね、特にアジアでは高い人気を維持。2011年には新録ベスト『FULL CIRCLE』を発表して好評を博した。

Y&Tは上記2バンドよりも少し世代が上で、1981年に『EARTHSHAKER』でアルバム・デビュー。アメリカやヨーロッパで人気を得たのは勿論、アメリカ産のバンドらしからぬ叙情味あふれる音楽性が日本のリスナーを魅了した。1990年に一旦解散するが、日本のレーベルの要請を受けて1995年に再結成。以降は地道に活動を続け、2010年には13年振りとなる10th『FACEMELTER』を発表して健在ぶりをアピールしている。

この3バンドが一度に観られるチャンスは滅多にないし、特にここ日本でそれが実現するなど、80年代からへヴィ・メタルを聴き続けてきたリスナーにとっては夢のような話である。この3バンドが今なお強力なライヴ・アクトであることは間違いないし、日本のメタル・ファンにとって歴史的なイベントになるであろうこのライヴを見逃す手はない!(文●藤木昌生/BURRN!)
※1月10日(金)、11日(土)、12日(日)公演のチケットは発売中。1月13日(月・祝)公演は10月20日(日)午前10時より一般発売開始。