安易に「新生活家電セット」を選ぶと後悔するかもしれない

大学進学や就職、気分一新などで一人暮らしを始める際、冷蔵庫や洗濯機などの最低限の家電を揃える必要がある。数年前に比べ、平均的な白物家電の価格帯は上がっているが、機能を絞ったシングル向け家電に限ると、デザインやカラーなどのバリエーションが増え、価格もより手頃になってきている印象だ。中古販売やオークション、フリマアプリなどを活用すれば、さらに費用は抑えられる。

忙しい人ほど高機能な家電を

実は冷蔵庫は、2ドアの小型モデルより、401L以上の大容量モデルのほうが省エネ性能に優れており、年間消費電力は低い。洗濯機も、まとめ洗いや室内で部屋干しをするなら、ファミリー向けの大容量のドラム式や縦型タイプの乾燥機能付き洗濯機のほうが適している。テレビを買うなら、以前よりだいぶ価格がこなれた4K対応液晶テレビがおすすめだ。レコーダーが要らない、外付けUSB HDDへの録画機能を備えながら10万円を切るPBの格安4Kテレビもある。

大型家電は一度買ったら、初期不良などで故障しない限り、7~8年は使い続けることになる。春になると、家電量販店が売り出す「新生活家電セット」は選ぶ手間がかからず便利だが、セット内容をよく吟味したい。

結婚・同棲のため、新たに二人暮らしを始める場合も注意点は同様だ。利用者が多い分だけ、よりじっくりと、子どもが生まれて家族が増える可能性を含めて選びたい。悩んだらワンランク上の容量を選んでおけば不足はないだろう。

住居費をかけない「貯まる暮らし」の提案

生活必需品ともいえる冷蔵庫・洗濯機より、携帯電話・スマートフォンのほうが平均的に買い替え年数は短い。しかも、端末代の分割払いが定着し、自分で支払っている場合、通信料金と端末代をあわせた支払い総額は、下がるどころか、年々、増えていると感じる人は多いはずだ。

大手キャリアに比べて安いMVNOとSIMフリースマホの組み合わせに切り替えても、節約できる金額は月々2000~3000円程度。本格的に家計を見直すなら、スマホのキャリア乗り換えより、税制上のさまざまな優遇のある個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)や、積立型の生命保険・個人年金加入などの節税策を講じ、スマホ代の一部を貯蓄に回したほうがいいだろう。

そこで、20代のうちはできるだけ家賃を抑え、交際費もほどほどにして、できるだけ貯蓄に回す、「堅実倹約ライフ」を提案したい。管理費含む家賃の目安は、手取り月収の25~30%以内。もちろん安いほど、年間貯金額が増え、のちのちラクになる。

白物家電を買う場合の鉄則は、「今」だけではなく、7~8年後の生活を見据えて必要な容量、グレードのものを選ぶこと。店頭での購入時は、型落ちとなった「展示品・在庫限りの処分特価品」を交渉して値切り、オンラインショップでの購入時は割引クーポンやタイムセール、ポイントアップキャンペーンなどをフルに活用する。新居への入居予定日にあわせ、せわしなく決めがちな家電選びは、実はかなり重要だ。(BCN・嵯峨野 芙美)

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