クロエ・グレース・モレッツ

米女優のクロエ・グレース・モレッツが主演最新作『キャリー』を引っさげ、3年ぶり2度目の来日を果たした。23日、東京・新宿ピカデリーで開催された同作のジャパンプレミアに駆けつけ、約500人のファンを前に舞台あいさつを行った。人気ブランド「ミュウミュウ (Miu Miu)」のドレスに身を包み、「コンニチハ、クロエちゃんです」と日本語で可愛らしく自己紹介していた。

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現在16歳のモレッツは、2010年公開の『キック・アス』で“ヒット・ガール”役を演じてブレイクし、その後も『モールス』『ヒューゴの不思議な発明』などに出演。『キック・アス』の続編『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』の公開も控えており、日本でもその動向に注目が集まる人気のティーンスターだ。

前回の来日プロモーションはプレス向けの記者会見と、インタビュー取材のみだったため、モレッツが公の場で日本のファンと対面するのは初めて。「たくさんの方が来てくださって、私自身もとてもエキサイティング。お会いできてうれしいし、皆さんがこの映画にどんな反応を示してくれるか楽しみ」と笑顔で語ると、客席からは「可愛い」の声が。多忙なスケジュールをぬって、原宿で買い物もしたといい「ユニコーンをあしらったセーターを買ったの。(帰国の)空港で着るかも」と16歳らしい素顔も見せた。

本作は、学校にも家庭にも居場所のない少女・キャリーの抑圧された怒りが、巻き起こす惨劇をショッキングな表現で描き出す青春ホラー。スティーブン・キングの同名小説を、『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース監督が2度目の映画化(1度目はブライアン・デ・パルマ監督によって1976年に実写化された)。

「21世紀のモダンな『キャリー』を作りたかったの。キャリーはもろくてナイーブな女の子だけど、同時に世界に対する好奇心にあふれてもいる。その点は前回の映画ではあまり描かれていなかったから」とモレッツ。76年版に続き、本作にも頭上から大量の血を浴びるという象徴的な名シーンがあり「寒い深夜、血まみれになるのは大変な経験だったけど、血のりをかぶった瞬間『キャリーになれた』と実感できたわ」と振り返っていた。

『キャリー』
11月8日(金) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー