あなたは夫婦喧嘩をしたとき、相手にどのように伝えていますか?

夫婦喧嘩には、二種類あります。「大きな溝」を作ってしまう喧嘩、「絆を強める」喧嘩です。それぞれ、どのような違いがあるのでしょう?

夫婦喧嘩で「大きな溝」を作る人、「絆を強める」人の特徴をお伝えします。

夫婦喧嘩で「大きな溝」を作ってしまう人の特徴

まずは、夫婦喧嘩で大きな溝を作ってしまう人の特徴を2つご紹介します。

1.怒りやイライラをそのままぶつける

夫婦喧嘩で大きな溝を作ってしまう人は、怒りやイライラを相手にそのままぶつけます。

「何時までほっつき歩いてるのよ!」

「ゲームばっかりしないで少しは子どもの相手をしてよ!私にばっかり押し付けて!」

このように妻に頭ごなしに怒られると、夫は、「仕方ないだろ、付き合いなんだから!」「うるさいなあ。俺だっていろいろやってるよ!」と、自己防衛のための言い訳をしたり、自分の正当性を主張し始めます。

こうなると、後はパワーゲーム。お互いどちらが正しいか、主導権の奪い合いです。

どちらかが言い合いに疲れて「もういい!」と言い出すか、不本意ながらも謝罪するか、相手が望み通りの行動をするまで続きます。

怒りやイライラをそのまま相手にぶつける行為というのは、甘えや依存、そして「相手を自分の思うようにコントロールしたい」というエネルギーからくる行為でもあります。身近な人だからこそできる行為ではありますが、こういうコミュニケーションが続くと、相手の精神は疲弊してしまいます。

親子関係であれ、夫婦関係であれ、上司と部下の関係であれ、コントロールのエネルギーが双方の関係にプラスに働くことはないということを、覚えておいてほしいと思います。

2.人格否定・人格攻撃をする

夫婦喧嘩で大きな溝を作ってしまう人は、人格否定や人格攻撃も、よくします。

  • 「だからあなたはダメなのよ」
  • 「あなたって本当にだらしない人よね」
  • 「あなたはいつも要領が悪いから、職場でそんな貧乏くじを引くことになるのよ」
  • 「あなたの家の人って、ほんと無神経な人多いわよね」

このように人格を否定されたり、攻撃されたりして、傷つかない人はいません。

相手に対する日ごろの不満やストレスがたまっていたり、言い争いが激化してくると、人は、「人格」を責めやすくなります。

人格否定や人格攻撃をしだすと、喧嘩は、感情的なただの罵り合いになり、建設的な方向に行くことはありません。

加えて、言われた言葉は心の傷としてずっと残ることも多く、夫婦の溝は大きくなっていくばかりです。

また、夫だけでなく、夫の親兄弟や友人の人格攻撃も、喧嘩を激化させ、夫婦の溝を大きくする原因になります。