オープニングイベントに登場した知花くらら

 3.11メッセージフォト展「未来をつくりだす力は、東北にある。」のオープニングイベントが9日、東京都内で行われ、モデルで女優の知花くらら、写真家の平間至氏ほかが登場した。

 同展は、東日本大震災で被災地となった岩手・宮城・福島の3県で続けられている復興への取り組みや、食や観光にまつわる各県の魅力を、平間氏が復興庁と共に撮影し、その記録を展示したもの。

 知花は、東北3県の海女や米農家などの被災者らとトークセッションを行った。

 東北で暮らす人々の「地元の海女や農業を後世に残していきたい」という思いや、住人が減ってしまった被災地を残すためのさまざまな取り組みを聞くと、知花は「皆さんの故郷に対する愛情を感じて、元気をもらいました。人と人をつなぐ活動が大事になってくると思いますし、東北の笑顔やハッピーがもっと広がっていくといいなと思いました」と語った。

 知花は、被災者を受け入れる保養キャンプを沖縄で行うなど、震災の復興支援活動も積極的に行っている。自身の活動について知花は「キャンプには、福島で家族で生きることを決意したお母さんたちが遊びに来るんですけど、お母さんたちが悩みや葛藤を抱えながら、子どもたちをどう守るか、未来をどう描いていこうかと毎日考えている姿を見ると、本当にエネルギーをもらいます」と話した。

 写真展は11日まで東京駅のイベントスペースで開催。