【LOGOS~企業や製品の顔となるロゴの歴史を追う】 コーポレートロゴの下にあるタグラインのなかで、ひときわ目立つ青色のアイコン。これが、エレコムのビジョンを表す「エレコム ブリッジ」だ。

込められている意味について、同社の営業本部 販売推進課でブランド戦略を担っている安田哲也氏は「『先進的な技術(イノベーション)と一般的な消費者(ライフスタイル)とをつなぐ懸け橋になる』というエレコムの使命を、『ELECOM』の『E』や『M』の文字を橋に見立てて表現している」と説明する。

安田氏は「先進的技術を製品に搭載しても、世の中の人には使い方が分かりにくかったり、難しかったりする場合が多い」と指摘する。「例えばUSB Type-Cが登場した際も、従来とは違う差し込み口の形状に、ちょっとした『とまどい』を覚えた方もいらっしゃると思う。当社ではさまざまな対応機器を発売するとともに解説サイトを設けるなど、『とまどい』を解消する手伝いをしている。『とまどい』の解消が進めば、イノベーションは進みやすい」(安田氏)。

新しい技術が生まれるたびに懸け橋をかけ続ける姿勢は、社名の由来にもなっている。「ELECOM」の先頭にある「EL」は電気製品を表す「Electronics(エレクトロニクス)」からきている。後半の「COM」は、コンピュータやコミュニケーション、コミットなどあらゆる言葉につき、解釈もさまざまなことから、多様な人のライフスタイルにヒットする製品を扱うことを意味している。

また、現在のタグラインを打ち出した背景には「コスパのいい製品を扱っている」というエレコムのイメージを一新する狙いがある。以前はPCの周辺機器が中心だったが、今はそれに限らず、ヘルスケア製品や法人向けのネットワークカメラなども扱っていることを表現している。

「目に見えるイノベーションを起こすのは、先進的な技術であってエレコムではない。しかし、さまざまな製品やサービスを提供し、イノベーションをみんなが違和感なく使える状況をつくり出すことがエレコムの使命」だという。(BCN・南雲 亮平)

■会社データ

企業名:エレコム

所在地:大阪市中央区伏見町4丁目1番1号

   明治安田生命大阪御堂筋ビル9F

創業:1986年5月

※『BCN RETAIL REVIEW』2018年3月号から転載

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