会見を行った香川照之(左)と阿部寛

 ドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官スペシャル」の試写会が12日、東京都内で行われ、出演者の阿部寛と香川照之が会見に登場した。

 本作は、絶対的な嗅覚を持ち、事件現場に残されたにおいから真相に迫るコンサルタント役の阿部と、熱血漢の刑事役の香川が、難事件に挑む様子を描く。2016年に放送された連続ドラマの続編となる。

 阿部は「前回は、自分も迷いながらやっているところがあったが、今回はある種、吹っ切れて役を作れた。香川さんやみんなとまた会えるのも楽しみだった」と笑顔で話した。

 前回は4K、今回は8Kで撮影された。まだ8K版を見ていないという阿部は「時間はかかりましたが、よりいいものになっていると信じている。今年は8Kテレビを買おうかな」と語った。

 一方、香川は「前回は時間がかかった思い出しかない。2度とNHKには出ないと思っていたが、阿部ちゃんがどうしてもやりたいって言うから。今回も8Kのカメラがご機嫌斜めで、わがままな女優がいるようだった」とボヤいた。

 さらに香川は「どれだけ引いて撮っても、寄った時に画像がブレないらしいが、50代の2人のしわを撮ってどうするんだ。8Kには大反対です。抑止力があることによって前に進むのが、技術革新のことわりだから」と持論を展開させた。

 それでも、阿部については「日本一のコメディアンだと思っている。背が高くてスタイリッシュなのに、ちょっとしたところでクスッとさせるセンスがすごい。言葉にすれば『テルマエ・ロマエ』が好きなので、古代ローマのにおいかな」と絶賛した。

 これを聞いた阿部は、香川について「生き方の全てが深くて、人を分析するのは好きだけれど、その枠をはるかに越えている。このままどういうにおいを発していくのか想像がつかない」と返した。そして「僕も人の通っていない道を開いていくのが好きなので、いろんな可能性を深めていきたい」と語った。

 ドラマはNHK総合で21日午後10時から放送。

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