キアヌ・リーヴスが主演を務めるアクション超大作『47RONIN』の日本語字幕の監修を作家の冲方丁(うぶかたとう)が務めることが決定した。ひと足早く作品を観賞した冲方は「観る前は正直不安もあったんですが、本当に面白かった」と絶賛コメントを寄せている。

本作は、あの“忠臣蔵”の物語をベースにした3Dアクション大作。吉良(浅野忠信)とミヅキ(菊地凛子)の陰謀によって身分を奪われた大石(真田広之)率いるサムライたちが、素性不明の混血の男カイ(リーヴス)と共に主君の仇をうち、吉良の毒牙にかかった姫ミカ(柴咲コウ)を守り抜くべく壮絶な戦いを繰り広げる。

『マルドゥック・スクランブル』シリーズなどハードSFで一気に注目を集め、『天地明察』や『光圀伝』など時代小説でも人気を集める冲方は、『攻殻機動隊 ARISE』では脚本を手がけるなど映像との関わりも深い。本作の配給を手がける東宝東和は「国境とジャンルを超えた本作に込められた想いを深く理解し、英語の台詞や説明の意味を尊重しつつ、日本人の観点からしても自然な字幕の監修ができる人物は冲方さんを置いて他にない」と字幕監修をオファーした。

作品を観賞した冲方は「日本人にはいたって当たり前の風景や出来事が、海外の方から見るとこう見えるんだと改めて新鮮に感じたり、何より、数年前にはなかった日本らしさがしっかりと表現されていた事に驚きました。日本のセットで作られた“日本”以上に、海外で時間と手間をかけて作っているこの作品の“日本”が本物に見える。きっと皆さん物凄く勉強されたんだろうなと思います」と言い、「ハリウッドという様々なコンテンツが放出される場所で、こういった作品が今後も作られていけば日本のコンテンツの資産価値がどんどん上がっていくと思うんです。この作品をきっかけに、それが増えて行って欲しいなと思います」と作品の成功に期待を寄せている。

『47RONIN』
12月6日(金)より 全国超拡大ロードショー