「彼女と同棲した期間は一年、最後は僕が我慢できなくなって別れました。

ランニングが趣味の彼女は大きなサークルに入っていて、大会があればデートより練習が優先だし平日もみんなで走りに行くので会えることはほとんどなく、それでも楽しそうな彼女を見るのは好きだったし僕も自分の時間があってちょうどいいと思っていました。

一緒に暮らす話が出たのは彼女のアパートの契約を更新するとき、兄が使っていたマンションを譲り受けた僕のところなら彼女が来ても部屋があるし、思い切って同棲を提案した流れです。

同棲を始めたらふたりで過ごす時間が増えるね、と話していたのを覚えていますが、実際に暮らし始めたら彼女はいっそうランニングのサークルを優先するようになって。

平日は帰宅が遅いから夕食を一緒に食べる機会が少なく、週末もまずサークルに行く彼女の予定に合わせてデートを決める感じで、寂しいなと思うけれどなかなか言い出せませんでした。

どうしてかって、彼女は『帰る家にあなたがいると思うとがんばれる』といつも笑顔で言っていて、『すぐ会えるからうれしい』もわかるし僕もそう。

でも、だからこそ僕との時間ももっと考えてほしかったです。

別れるきっかけは彼女が『仲間の家に泊まりたい』と言い出したことで、以前はそんなことはなかったのに『たまには女子だけで話したいの』と口にする彼女に『これじゃ同棲を始める前のほうがよかった』と言ってしまいました。

男らしくないと言われるのが怖くて寂しいなど言えずにいたけれど、『もっと一緒にいたい』と伝えたら『私の時間はどうなるの?』と返されて、もうダメだなと思いましたね。

大好きな彼女だったけれど、最後まで僕の気持ちは通じず『趣味を制限される自分』にこだわり続け、別れました。

趣味はもちろん大事だけれど、恋人の気持ちを無視してまで続けるものなのか、僕は疑問です」(男性/33歳/営業)

一緒にいる時間が増えると思って始めた同棲だったのに、恋人は逆に趣味に使う時間を増やしてしまった。

帰る家に恋人がいるのは幸せと思うなら、その恋人の気持ちとまずは向き合う心が必要ではと感じます。

「楽しいのは片方だけ」になる同棲は、相手の寂しさを無視することで交際そのものが終わる可能性が高いのですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line