子どもが学校でいじめられている……そう耳にしたり、気が付いてしまったりした場合、親はどう行動すべきでしょうか?

ついつい、学校に言う、いじめている子の親に言う、そういった考えに至りがちですが、実はこの方法ではいじめは解決しない恐れがあるのです。

今回は、もしも子どもがいじめに遭っていることがわかった時、親がすべき行動について紹介します。

まずは、無理に学校に行かせないこと

子どもが、「学校でいじめられているから、行きたくない」と言い出した。ママにとっては、不安ですよね。

もし、そう言い出したら、まずは無理に学校に行かせないことです。いじめの程度が、子ども同士のケンカ程度ではない場合もあるからです。

現に神奈川県の横浜市では、原発被害によって福島から転校してきた生徒がいじめられ、100万円単位の恐喝を受けていたことがわかっています。

子どもが、「学校に行きたくない」と言い出した場合、友人とのささいな仲違い程度ではなく、身体的被害や金銭的被害を被っている場合もあります。まずは学校を休ませて様子を見ましょう。

そして、子どもにこのように告げてあげてください。

「それなら学校に行かなくてもいいよ。でも、どんなふうにいじめられているか、ママに教えてくれる?」

こう問いかけても、すぐには答えてくれないかもしれません。

ですが、「学校に行きたくない」とママに告げるのは、ママを信頼しているからこそ、学校に行きたくないというSOSを出してくれたのです。

時間はかかるかもしれませんが、必ずどのようないじめを受けている状態なのか、ゆっくり問いかけ続ければ話してくれるはずです。それまでは、学校を休ませましょう。

学校親との直接対決よりも法的措置をとろう

さて、子どもがいじめられている理由や、どのような被害にあっているかを話してくれた場合、学校へ申し入れをしたり、いじめている子どもの親と話し合うのはやめておきましょう。

学校は、よほどのことがあっても、いじめがあったことを、まず認めません。

先に述べた、横浜市で起きた100万円単位のお金を恐喝されていたいじめについては、学校側もいじめがあったことを認めていません。

これだけの被害を被ってもいじめを認めないのですから、学校へ直接相談するのは無駄ではないでしょうか?

また、いじめている子の親御さんと話し合うのも、ベストな方法ではありません。

仮に、いじめている子の親御さんが、あなたの主張を認めて、いじめている子を厳しく叱ったとしても、さらにいじめがひどくなることが珍しくないからです。

特に、小学生・中学生くらいの子どもは、複数で一人の子をいじめることが珍しくありません。

そのため、正義感が強い子が止めに入ると、今度は自分がいじめの対象になってしまうため、子どもたちの誰もが止められなくなっていることが多いのです。