どんな選択にも喜びや幸せ、リスクがある

本書では、13人の女性たちや、くどうみやこさんだけでなく、その道のスペシャリストたちがコラムを寄稿しています。彼女たちの声も子どものいない人生を送る女性たちに、勇気や希望を与えてくれるはずです。

ここに『女は覚悟を決めなさい』(ポプラ社)など数々の著書を持つ、脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんからのメッセージを引用します。

「子どもがいる、いない、働く、働かない。すべての選択にリスクとゲインがあります。何かを選択するということは、そのリスクを受け入れるということにほかなりません」出典(『子どものいない人生の歩き方』155ページ)

子どもを生んだ女性は、子育てに手をとられることを含めて、水平展開していく人生。子どもを持たなければ、一つの物事を追求して階段を上っていくことができる人生。どちらも素晴らしい人生です。出典(『子どものいない人生の歩き方』158ページ)

子どもがいるのも、いないのも、どちらが優れている・いないということではなく、どちらにも良いところと大変なところがあるということ。

対立構造で捉えるのではなく、「どっちもいいね」「どっちも大変なこともあるよね」「隣の芝生は青く見えることがあるよね」みたいに、それぞれの人生を送る者同士、笑顔で苦労話を労える社会がやってくると幸せだなと思います。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。