スマートフォンの冬モデルが次々と発売されている。スマートフォンを購入するなら、スマートフォンに保存した音楽を鳴らすBluetooth対応スピーカーもいっしょに手に入れたい。Bluetooth対応スピーカーのトレンドを追った。

インターネット経由で動画や音楽を手に入れる機会が増えたいま、インターネットにつながり、動画・音楽の再生機能をもつスマートフォンにこれらのコンテンツを保存している人が多い。

外出先ではイヤホンやヘッドホンで楽しむけれど、自宅では外部スピーカーと接続して、いい音で鳴らしたいもの。そこで便利なのが、Bluetooth対応のスピーカーだ。通常のスピーカーはステレオミニプラグケーブルでスマートフォンとスピーカーを接続する必要があるが、Bluetooth対応スピーカーならワイヤレスで接続できる。スマートフォンはBluetooth接続に対応しているので、どの端末でもつながる。

家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」で、スピーカー市場をみると、1年前の2012年9月、スピーカー市場全体に占めるBluetooth対応モデルの販売台数シェアは9.6%だったが、直近の13年9月には21.1%に成長し、日々存在感を増している。

また、Bluetooth接続が簡単になるNFC(近距離無線通信)対応のスマートフォンや外部接続機器も増えている。Bluetooth対応機器とスマートフォンを接続するには、スマートフォンの設定画面からBluetoothの項目を選び、接続可能機器を選択して……といささか面倒な操作が必要だが、NFC対応スマートフォンとNFC対応のBluetoothスピーカーなら、スマートフォンをスピーカーにタッチするだけで簡単に接続できる。2013年9月のスマートフォンのデータでは、29.9%と3割がNFCに対応している。さらに、冬モデルではNFC対応が増えているので、活用する機会は今後、増えていくだろう。

●BluetoothとNFCに対応するソニーの最新スピーカー「SRS-BTS50」

トレンドとなっているNFC対応のBluetoothスピーカーとして10月19日に発売したソニーの「SRS-BTS50」を紹介しよう。ソニーは部門(ジャンル)ごとに年間販売数量第一位のメーカーを表彰する「BCN AWARD 2013」で、スピーカ部門でNo.1に輝いた。今年も好調にシェアを伸ばしており、「BCN AWARD 2014」の受賞最有力候補だ。そのソニーが年末商戦に向けて市場に投入したのが、この「SRS-BTS50」だ。

「SRS-BTS50」は、NFCに対応しているだけではなくバッテリを内蔵しているので、屋内だけでなく、屋外に持ち出して楽しめる万能タイプだ。

数多くの製品が出ているBluetooth対応スピーカーだが、選ぶときのポイントは音質だ。スマートフォンに保存している音楽は圧縮音源が多く、イヤホンで聴くぶんにはそれほど気にならないが、ある程度の音量が出るスピーカーで聴くと、アラが気になる。

「SRS-BTS50」は、内蔵パッシブラジエータを設置面に平行になるように配置することで、振動を設置面に効果的に伝え、豊かな低音を再生する。また、加速度センサによって、音の広がりを自動制御。スピーカーを正面に向ける「ノーマルモード」では前方に音を響かせ、スピーカーを上に向けると「サラウンドモード」に切り替わり、音がワイドに広がって、どこでも同じような音場で楽しめる。一人で聴くときはノーマルモードで、パーティーなど、複数の人で楽しむときにはサラウンドモードでと、シーンに合わせて楽しめる。このほか、標準コーデックのSBCに加え、AACにも対応。iPhoneなどの音声をクリアな音で楽しめる。

●Bluetooth&NFCで接続がカンタンに

使い勝手にもこだわっている。Bluetooth標準規格Ver.3.0に対応し、スマートフォンだけでなく、タブレット端末やBluetooth対応の携帯オーディオプレーヤーのウォークマン、モバイルゲーム機のPS VITAとペアリングして、音楽・映像・ゲームをワイヤレスで再生したり、ハンズフリーで通話したりできる。

NFCに対応しているので、Bluetooth接続も簡単だ。「SRS-BTS50」にNFC対応のスマートフォンなどの接続したい機器をタッチすると、ペアリングから接続までが一気に完了する。また、もう一度タッチすると接続を切ることができる。

●いろいろなシーンで活躍するスピーカー

簡単にスマートフォンの音楽を楽しめる「SRS-BTS50」。タッチするだけで接続のオン/オフを切り替えることができるので、いくつかの部屋に設置してもいい。自室からキッチンへ移動する際は、自室の「SRS-BTS50」との接続をタッチして切断し、キッチンに置いた「SRS-BTS50」で続きの楽曲を聴く、などの使い方ができる。表面に撥水加工を施しているので、水しぶきや外に持ち出したときの急な雨でも安心だ。

約10時間駆動するバッテリを内蔵しているので、持ち出してもバッテリ切れの心配はない。ペットボトルぐらいのサイズなので、バッグにもすっぽり収まる。公園で音楽を聴きながらお弁当を食べたり、バーベキューやパーティーなど、大勢の人が集まる場所でBGMを流したりと、さまざまなシーンで活躍する。これからの季節、ハロウィンパーティーやクリスマス会、忘年会、新年会と大勢が集まる機会が多い。各自がスマートフォンにオススメの曲を入れておいて、「SRS-BTS50」で再生しても楽しい。

この冬発売のau「Xperia Z1 SOL23」、ドコモ「Xperia Z1 SO-01F」「Xperia Z1 f SO-02F」は、NFCに対応し、さらにauは周辺機器・アクセサリーを扱う「au+1 collection」の対象製品として「SRS-BTS50」を販売している。ぜひ、スマートフォンと一緒に手に入れたい一台だ。(BCN・山下彰子)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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