77歳のピアノ協奏曲、舘野泉「左手の音楽祭」完結

2013.11.5 19:12配信
舘野泉 (c)武藤章 舘野泉 (c)武藤章

2012年5月18日にスタートした全16回に及ぶ壮大なプロジェクト「舘野泉フェスティバル~左手の音楽祭2012-2013」が、舘野泉の喜寿の誕生日にあたる11月10日(日)に最終回を迎える。

「舘野泉」の公演情報

2002年、リサイタル中に脳溢血で倒れ、右半身不随となるも、2年余の闘病を乗り越え、左手のみで演奏活動を続ける世界的ピアニスト、舘野泉。構想に約3年をかけ、昨年スタートした本プロジェクトでは、国内外の様々な作曲家が舘野のために書きおろした作品と、左手ピアノのための名作を織り交ぜて披露。左手のみとは思えない、舘野が紡ぐ壮大な世界は、毎回大きな感動を呼び起こしてきた。

約2年をかけたプロジェクトの最終回は、「77歳のピアノ協奏曲」と題し、野津如弘指揮のフィンランド・ラ・テンペスタ室内管弦楽団を迎えて、2004年以後に誕生した3曲のピアノ協奏曲を披露。まず1曲目のノルドグレン作曲「小泉八雲の『怪談』による『死体にまたがった男』」は、舘野が脳溢血で倒れてからステージに復帰する際に書き起こされた、いわば「左手のピアニスト」としての出発点。今年も6月にN響、8月にヘルシンキでラ・テンペスタ室内管と演奏している、重要なレパートリーのひとつだ。

続く吉松隆作曲「ケフェウス・ノート」は、夜空に輝くケフェウス星座の五つの星が紡ぐ静かな物語。これまでにドイツの名門、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団との8度の共演のほか、数多くのオーケストラと演奏を重ねてきた。

そして、フィナーレは池辺晋一郎の新作「西風に寄せて」の東京初演。若き日の舘野が語った「好きなのは風を聴くこと」という言葉にインスピレーションを得たという本作。これまでも館野のために多くの作品を生んだ池辺が筆をふるう新曲。新たな傑作の誕生、左手ピアノの新境地の瞬間に立ち会えることだろう。

「舘野泉フェスティヴァル~左手の音楽祭2012-2013 左手のシリーズ第7回 77歳のピアノ協奏曲」は、11月10日(日)14時より東京オペラシティ コンサートホールにて開催。チケットは発売中。

◆舘野泉フェスティヴァル~左手の音楽祭2012-2013
左手のシリーズ第7回 77歳のピアノ協奏曲
[日程・会場]
2013年11月10日(日) 14時開演 東京オペラシティ コンサートホール
[出演]
舘野泉(ピアノ)、野津如弘(指揮)、フィンランド・ラ・テンペスタ室内管弦楽団(コンサートマスター:ヤンネ舘野)
[プログラム]
ノルドグレン:左手のための ピアノ協奏曲第3番 作品129~小泉八雲の「怪談」による<死体にまたがった男>
吉松隆:左手のためのピアノ協奏曲<ケフェウス・ノート> 作品102
グリーグ:ホルベルク組曲
池辺晋一郎:ピアノ協奏曲第3番「西風に寄せて~左手のために」(新作・東京初演)

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