新鋭エズラ・ミラーが出演作『ウォールフラワー』の魅力を分析

2013.11.7 10:25配信
『ウォールフラワー』

『少年は残酷な弓を射る』で高い評価を集めた新鋭エズラ・ミラーは注目が集まる中、次回作に人気青春小説を映画化した『ウォールフラワー』を選んだ。14歳のときに原作小説を読んだという彼は本作で、主人公チャーリーと友情を築くパトリックを鮮烈に演じている。

『ウォールフラワー』インタビュー動画

『ウォールフラワー』は、1999年に発刊され、アメリカで大ベストセラーになった同名小説を作者のスティーブン・チョボスキーが自ら映画化したもの。高校入学初日から友達も作ることができずにパーティでも“壁の花(ウォールフラワー)”として過ごしていた16歳の少年チャーリー(ローガン・ラーマン)が、パトリック(ミラー)とサム(エマ・ワトソン)という上級生と出会ったことを機に、友情や恋、挫折を知っていく過程を繊細なタッチで描いている。

ミラーは脚本を読み「小説を読んだ時の自分の経験と重なった。小説に忠実だと思った」という。「多くの人たちの物語を、ひとつのキャラクターの目を通して描いている。彼らはたまたま同じ町で、同じ高校で成長する。典型的な人たちも、非の打ちどころのないタイプも登場する。高校では誰もが分けようと思えば、そういった何らかのタイプに分けられるよね。物語の中で、“青春”が人間として具現化しているんだ。ひとつの物語の中で、青春と闘う多くの異なる人格や個性が描かれている」。すでに公開された国や地域では「この映画には自分の青春が描かれている」と語る観客が続出したが、ミラーも同じ想いを抱いたようだ。

しかし、彼が演じたパトリックは、“どこにでもいる”というフレーズではくくれない複雑なキャラクターだ。少しエキセントリックで、わが道を進み、チャーリーを孤独から救い出す上級生でありながら、同時に誰よりも孤独で、かなわない恋に悩んでいる。「彼は自分たちの外側の世界では自分自身でいることができない誰かを、彼とは一緒になれない誰かを愛している。たとえ彼らが生来の愛情によって結びついているとしてもね。彼らは一緒にいる。でも毎日遠く離れているフリをしなくてはならない。それは拷問だよ。つまりパトリックは、とても陽気に、熱意に満ちて、快活に輝きながら、自分を苦しめているんだ」。

明るく、優しく、人々の輪の中心にいながら、誰よりも孤独で苦しんでいるパトリックを、ミラーはどう演じるのか? 公開を楽しみに待ちたい。

『ウォールフラワー』
11月22日(金) TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

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