「ColorEdge CX271」(左)と「ColorEdge CG277」

EIZOは、27.0インチ高解像度のグラフィック市場向けカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge CX271」「ColorEdge CG277」を、11月22日に発売する。

Adobe RGBカバー率99%の27.0インチIPS液晶パネル(解像度2560×1440)を採用し、さらに引き締まった黒色表示を実現。バックライトに広色域LEDを採用することで、従来機種と比較して標準消費電力を40%削減した。また、表示のちらつきが気になりにくい調光方式で、疲れ目を緩和する。

センサを内蔵し、あらかじめ設定したタイミングで自動的に調整結果やプリセットのカラーモードの再調整を実行。工場で一台ごとにRGB各色0~255のすべての階調を調整し、理想のガンマ値になるように最適値を16bit-LUT(65281階調)を使って選択して、256階調に再度割り当てて、製品ごとにばらつきのない滑らかな階調表現を実現した。

制作者のPCにディスプレイ調整用ソフトをインストールできない環境に適した管理者向けソフト「ColorNavigator NX」に対応。調整用の1台のPCを使って、調整情報を複数台のディスプレイのカラーモードに保存できる。

インターフェースは、DisplayPort、HDMI入力、DVI、USB2.0ハブ×2ポートを搭載する。サイズは、横表示時が幅646.0×高さ425.0~576.5×奥行き281.5mm、縦表示時が幅402.0×高さ671.0~704.0×奥行き281.5mmで、重さは約12.7kg。

「ColorEdge CX271」は、専用のカラーマネジメントソフト「ColorNavigator」と専用キャリブレーションセンサ「EX2」が付属し、すぐにキャリブレーションを始められる「CX271-CNX」、「ColorNavigator」のみが付属する「CX271-CN」、無料のフォトカラーマッチングソフト「ColorNavigator Elements」が付属するデジタルフォトユーザー向けの「CX271」の3モデルを用意する。

価格はオープンで、オンラインショップのEIZOダイレクトでの価格は、「CX271-CNX」が15万9800円、「CX271-CN」が15万4800円、「CX271」が14万9800円。

「ColorEdge CG277」は、代表的な放送規格が定めている色域・ガンマを再現するEBU、Rec709、SMPTE-C、DCIモードをボタン一つで切り替えることができる。表示精度は、内蔵センサで簡単に維持・更新できる。

HDMI接続時の1080/24p対応や、DisplayPort入力時に解像度2560×1440へ4K×2K解像度を簡易表示する機能を搭載。幅広い信号入力に対応する。画像表示では「ColorNavigator」のエミュレーション機能を使用し、映画フィルムの特性ファイル3D-LUTを適用した表示ができる。

価格はオープンで、EIZOダイレクトでの価格は19万9800円。