紙の書籍が売れなくなり、出版社も町の本屋さんも苦境にあえぐ出版業界。しかしウェブ分野がリードするデジタルのコンテンツは元気で、公開される作品の数もどんどん増えてきた。

今回はパソコンやスマホで楽しめる小説・漫画の中から、特に“無料で読める”ものに絞って調べてみた。

 

文豪の小説をずらりと揃えた「青空文庫」

まずは著作権の消滅した名作をデジタルで蘇らせ、誰でも無料で利用できるインターネット電子図書館「青空文庫」。収録作品は12,000以上という圧倒的なボリュームを誇り、今なお増加中だ。

没後50年以上経っている作家の小説が中心で、夏目漱石に太宰治、高村光太郎などなど超メジャーどころの作品がずらりと並ぶ。最近のトピックとしては吉川英治(1972年没)の作品がついに登場。『三国志』『私本太平記』、人気漫画『バガボンド』の原作となった『宮本武蔵』もここで読むことができる。

小説の閲覧はパソコン、スマホどちらでも可能。やはりオススメは気軽に通勤通学の暇つぶしができるスマホでの利用だ。AndroidにもiOSにも青空文庫の専用アプリがある。気の効いた青空文庫アプリには最初から定番作品が登録済みなので、いちいち自分でダウンロードしてくる手間が省けて使い勝手がいい。

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