『悪の法則』撮影中の模様

リドリー・スコット監督がキャメロン・ディアス、ブラッド・ピット、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、マイケル・ファスベンダーらをキャストに迎えた新作『悪の法則』の特別映像が公開された。豪華キャストが集結する本作で、スコット監督はどんなドラマを描こうとしているのだろうか?

特別映像

本作は、恋人(クルス)にも仕事にも恵まれた“カウンセラー”と称される弁護士(ファスベンダー)が、友人のライナー(バルデム)、裏社会のブローカー、ウェストリー(ピット)らと麻薬取引を画策するところから始まる。映像でファスベンダーが語るとおり、弁護士は“ごく普通の男”だ。しかし、苦労せずに利益を得たい、膨れ上がる欲望を抑えることができない彼は、想像もしなかった事態に巻き込まれていく。映像はファスベンダーを始め、キャストへのインタビューとメイキング映像、映画のダイジェストで構成されている。

取引するはずの麻薬は輸送中に忽然と消え、弁護士は窮地に立たされる。なぜ自分はこんなにもヒドい目に遭うのか? この状況を打開する手はあるのか? 映像内で弁護士は“ある男”に電話をかけ、助けを請うが電話口からは「犯した過ちを取り消そうとしても手遅れだ」という言葉が返ってくる。本作はスコット監督と豪華キャスト陣が、先の見えないストーリーで観客を惹きつけながら、古典的な悲劇を描き出していく。

本作は、ハリウッドの大作映画の既成概念や定石をあえて外し、観客がじっくりと考え、魅せられるドラマを作り出そうとしており、公開後は本作で描かれる物語と“悪の法則”について、多くの観客が意見や感想を交わすのではないだろうか。

『悪の法則』
11月15日(金) TOHOシネマズ日劇他全国ロードショー