©北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会

2017年にTVアニメの放送開始から30周年を迎えた『シティーハンター』の劇場アニメが制作決定。ビジュアルとスタッフ・キャスト情報など、一挙に発表されています。

『シティーハンター』は、東京・新宿を舞台にさまざまな依頼をこなす凄腕の始末屋・冴羽獠を主人公に、相棒の槇村香、元傭兵で同業者の海坊主こと伊集院 隼人など、個性豊かなキャラクターたちが登場するハードボイルド作品。漫画家・北条司さんの代表作として知られ、漫画版は週刊少年ジャンプにて1985年から1991年にかけて連載されていました。

今回発表された「長編アニメーション映画」では、冴羽獠役に神谷明さん、槇村香役に伊倉一恵さんというTVアニメ版キャストの続投が発表されており、アニメーション制作をサンライズ、TVアニメと過去の劇場版「シティーハンター」で監督を務めたこだま兼嗣さんが総監督など、製作体制も過去シリーズに関わったスタッフが続投することに。

ストーリーは現在の新宿を舞台に、獠と香が活躍する完全新作ストーリーとなっており、原作者・北条司さんが新たに描き下ろした第1弾ビジュアルも披露されています。

アニメーション映画『劇場版シティーハンター(仮題)』が2019年初春に公開予定。

『シティーハンター冴羽獠×ぴあ』書影

また、劇場アニメの発表にあわせて、冴羽獠の誕生日である3月26日に特集誌『シティーハンター冴羽獠×ぴあ』(税別1,200円)の発刊も決定。伝説の始末屋(スイーパー)がたどった軌跡を原作、アニメから徹底的に解析し、プロファイルをはじめ、全神業ショット、全もっこり、全ハンマーシーンなど、名シーンのセレクションといった内容。こちらの表紙イラストも北条司さんによる新規描き下ろしとなっています。

『劇場版シティーハンター(仮題)』スタッフ・キャストコメント

原作・北条 司
『シティーハンター』は僕が若い頃に描いた作品です。若気の至りなど、いろいろなものがこの作品の中にはあるので、今の僕には当時と同じ感覚で『シティーハンター』を描くことは難しいなと思っています。でも、アニメーションならそれができる。総監督はこだま(兼嗣)さんなので、ツボを押さえた面白い作品になると確信しております。しかも、神谷明さん、伊倉一恵さんも出演されるので、“あの頃のまま”の『シティーハンター』が蘇るのではないかと期待しています。
ファンの方に楽しんでいただけるのが一番なので、それに応えられるように制作陣には頑張っていただければと思います。僕ももちろん協力させていただきますが、みなさんと一緒に楽しみたいと思います。

総監督・こだま兼嗣
私が「シティーハンター」に関わっていたときは、時間が経っても通用するセンスとアクションをと思って演出していました。
まさか30年経って再び関わるようになるとは考えてもいませんでした。しかし、頭の中では時間が止まっていて、すべてが昨日のことのように、冴羽獠や槇村香が勝手に動き出しました。自分でもビックリです。なによりこの作品は楽しいのです。
ハードボイルドあり、アクションあり、ギャグあり、演出として、これほどやりがいのある作品にはそうそう巡り会えません。お話があったとき、二つ返事で引き受けました。しかも、今回参加してくれるスタッフには、当時リアルタイムで観てくれたファンの人たちもいるのです。こんな楽しい環境でやる気が起きないわけはありません。
あの頃と変わらぬ冴羽獠が皆さんの前に帰ってきます。楽しみにしていてください。

冴羽 獠(リョウ) 役・神谷 明
僕の中にはずっと冴羽獠が生き続けていました。1999年のテレビスペシャルから20年が経ち、このような形で獠と香、二人の「シティーハンター」にもう一度逢えるなんて感激です!

槇村 香 役・伊倉一恵
えっ、また100トンハンマーを振り回せるんですか!?20年経って再び香の声が出来るなんて、なんて幸せ!!しかも北条先生の絵を見る限り、静かに収まってない気配。大暴れ出来る体力はあるのか少々心配ですが、気持ちはすでに香です。はぁ、もう待ちきれない!

フィギュアとアニメが大好きなオタク系ライター。「ねとらぼ」や「INSIDE」など、ウェブメディアを中心に活動中。好きなキャラは「初音ミク」。夢はコミケにサークル参加すること。