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『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマンの主演最新作が間もなく日本公開になる。前記の2作では勇ましいヒーローを演じたラーマンが新作『ウォールフラワー』で演じるのは、学校で友達がいない冴えない主人公チャーリーだ。

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『ウォールフラワー』は、1999年に発刊され、アメリカで大ベストセラーになった同名小説を作者のスティーブン・チョボスキーが自ら映画化したもの。ラーマン演じる主人公チャーリーは、高校入学初日から友達も作ることができずにパーティでも“壁の花(ウォールフラワー)”として過ごしているが、ある日、パトリック(エズラ・ミラー)とサム(エマ・ワトソン)という上級生と出会ったことを機に、友情や恋、挫折を知っていく。

誰にもいえない秘密を抱えたまま、少しずつ成長し、青春の喜びや痛みを知っていくチャーリー役を演じるのは決してやさしいことではない。ラーマンも「キャラクターの心の軌跡を理解してつかむのがかなり難しかった」と振り返る。「でも本当に貴重な協力者がいてくれた。それがスティーブン・チョボスキーで、小説と脚本を書き、映画を監督した人だ。洞察力に満ち、彼に聞きたい質問には全て答えてくれた。本当に役立ったよ」。本作ではキャラクターを自ら生み出した原作者本人が監督を務め、現場で俳優たちとディスカッションを重ねながら、集中して撮影が進められた。「合宿状態だった。幸い、僕たち全員、波長があって、互いを好きになって、団結力が生まれた。全員がワクワクして仕事に臨み、必要なことを一緒に理解し発見しながら撮影していたんだ」。

本作の原作は長きに渡って愛され続けている小説で、映画も早くも大きな話題と賞賛を集めている。「とても誠実な物語なんだ。成長と友情の大切さを誠実に伝えている。この映画が誰かの手助けになれば、それが映画に関わった全員にとって一番の褒め言葉になると思う」。大作出演時とは異なるラーマンの繊細な演技は、日本でも多くの人の共感を集め、小説と同じように長きに渡って語り継がれるのではないだろうか。

『ウォールフラワー』
11月22日(金) TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー