ポール・マッカートニーの11年ぶり4度目の単独来日公演が、11月11日に大阪・京セラドーム大阪でスタートした。

今回のジャパンツアーは今年5月にスタートしたワールドツアー「OUT THERE! TOUR」の一環で、「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー」と題されたもの。海外では野外スタジアムなど大規模な会場で開催された同公演。日本での会場も全てドーム球場で、ポールの変わらない人気の高さを伺わせる。

ポールは開演予定時刻より10分ほど遅れた午後7時10分にステージに登場。1曲目に過去3度の来日公演では披露されなかったザ・ビートルズ時代の『エイト・デイズ・ア・ウィーク』を披露、会場に集まった約3万6千人の観客を一瞬にしてヒートアップさせた。

この日の公演では10月にリリースされた最新アルバム『NEW』より『セイヴ・アス』『NEW』『クイーニー・アイ』『エヴリバディ・アウト・ゼアー』の4曲が披露された。ポールは同アルバムのプロモーションのため、短期間ツアー活動をストップしており、発表後に初めて行うツアーが今回の日本公演であった。また同作品は日本の洋楽チャートで初登場1位を記録しており、これを知るポールは「アリガトウ」と、ステージから日本のファンに直接感謝を述べた。ほかにも『オール・トゥゲザー・ナウ』『ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト』など、日本初披露となるザ・ビートルズ時代の楽曲が登場。ライブは2度のアンコールを含め、2時間45分の長時間にわたって行われ、『ヘイ・ジュード』『イエスタデイ』などザ・ビートルズのナンバー23曲、『バンド・オン・ザ・ラン』『007 死ぬのは奴らだ』などソロ・ナンバー14曲、合計37曲がたっぷりと披露された。

ポールは終始ご機嫌で、大阪での公演ということで「アリガトウ」以外に「オオキニ」を連発。他にも「マイド」など、関西弁を交えた日本語トークを披露。「コンドワ ニホンゴ オボエマスケド エイゴノホウガ トクイデス」というジョークも飛び出し、会場からは笑い声が上がっていた。

「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー」はこのあと、11月15日(金)に福岡・福岡ヤフオク!ドーム、11月18日(月)・19日(火)・21日(木)に東京・東京ドームで行われる。

■「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー」
11月15日(金)福岡ヤフオク!ドーム(福岡県)
11月18日(月)東京ドーム(東京都)
11月19日(火)東京ドーム(東京都)
11月21日(木)東京ドーム(東京都)