注目の新鋭監督が語る『サプライズ』の注目ポイント

2013.11.13 17:16配信
『サプライズ』を手がけたアダム・ウィンガード監督(写真左)(C)2011 SNOOT ENTERTAINMENT, LLC

全米で注目を集めたスリラー映画『サプライズ』が14日(木)から全国公開される。アダム・ウィンガード監督は完成した映画について「観客はきっと新鮮に感じて驚いてくれると思う」と自信を見せる。そこで国際電話で話を聞いた。

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本作は、ある一家が両親の結婚35周年を祝うために人里離れた山奥の屋敷に集う場面から始まる。しかし、家族の幸福なパーティに動物のマスクをした謎の襲撃者が現れ、彼らは大パニックに陥る。襲撃者の目的は何なのか? 襲われた家族はどう立ち向かうのか? 監督は「脚本家のサイモン・バレットとは『自宅が何者かに襲撃される話を作りたい』という話をしたんだ。そして彼の書いてきた脚本を読んだら……全部が驚きだった! 僕が予想したものと全然違う話だった」と振り返る。

本作に登場する家族はただ逃げ惑い、殺されるのを待つような人々ではない。ある者は逃亡を試み、ある者は襲撃者に抵抗する。「主人公が観客にわからないようにしたかったんだ。『エイリアン』で乗組員がどんどん殺されていって、最後に残ったシガニー・ウィーバーが主人公になったみたいにね。だからそれぞれの視点を物語の展開に沿ってさりげなく入れる工夫をしたよ」。通常の密室サスペンスでは、カメラの視点は常に“襲撃される側”にある。しかし、本作では知らず知らずのうちに視点が入れ替わっていき、サスペンスだと思っていた映画は、ホラーやアクションの要素も盛り込んで予想外の方向へと転がっていく。「動的なんだけど限定された空間で話が進む『ダイ・ハード』のような映画も研究したよ。この映画にはアクション大作の要素も必要だったんだ」

さらに本作には”笑い”の要素まで入っている。「ホラー映画というのは、映画館で笑い声が起きているかどうかが良作のバロメーターだ。僕は80~90年代のホラー映画が好きで『イベント・ホライゾン』とか『ハロウィン6/最後の戦い』が好きなんだ。人によっては“安い映画”というかもしれないけど、僕は大好きなんだよ!(笑)」

先の見えないサスペンスで、怖くて、なぜか笑えて、アクション大作の要素もある……『サプライズ』は、衝撃の真実が明らかになる驚きではなく、観客の予想外の展開が次々に発生する驚きに満ちた作品だ。「僕らの映画は低予算だから、“観客は驚いてくれるか?”よりもまず“この映画を観てくれる観客はいるのか?”を心配しないとダメなんだ(笑)それに観客がどんなものを期待しているか僕にはわからない。僕がいつも考えるのは、自分が映画作りについて色々なことを知ってしまう前の16歳の自分はどんな映画を観たいか?ってことだ」。本作は、ウィンガード監督をはじめとする作り手たちが、低予算で必死に知恵を絞って作り上げた娯楽”超大作”だ。映画ファンは彼らの仕掛けた“驚きの展開”に歓声をあげるのではないだろうか。

『サプライズ』
11月14日(木)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国ロードショー

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