嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第24回が25日、放送された。オンエア後、ミステリアスな歩き巫女(みこ)千代を演じる古川琴音の動画インタビューがドラマ公式サイトで公開された。
「千代を演じる上で意識していること」を聞かれた古川は「戦国時代は国や家の力がものをいう世の中ですが、千代は独り身の女性で、何も持っていません。そう考えると、とてつもなく孤独だったのではないかと思います。その孤独に耐え続けられている強さって何だろうというのを演じながら今も考え続けていますし、演じれば演じるほど“折れない何か”があるなというのを感じています」と語った。
また、「千代のキャラクターは、人っぽくない方がいい」と考えているそうで、「例えば、初登場の踊り子のシーンでは、みんなを鼓舞する“女神様”のように。巫女姿のときは、日本画に出てくるお化けみたいに、足が浮いていて怖くてきれいなイメージで歩いたり、町民に扮(ふん)するシーンはもっと土っぽくしたいなと思ったり。扮装ごとにイメージをがらっと変えることで、千代のストイックさを表現できるかなと思い、そこは意識して演じています」と明かした。
瀨名(有村架純)との出会いにより、大きな変化をとげていく千代。古川は「瀨名との関わりを通して、人間らしい部分も出てきましたし、やっと千代の人物像が浮かび上がってきた気がします。千代がもともと瀨名と似たようなことを考えていたのか、瀨名の言葉に影響を受けてそういう夢を持つようになったのかは分かりませんが、千代の人生の中で一つ希望が生まれたというのは間違いないなと思いました」とコメント。
「今までは自分の人生を考えるより、何か大きなもののために身を捧げているような印象がありましたが、瀨名の話を聞いたとき、千代自身もそういう世を生きたいという願いが生まれたと思うんです。きっと瀨名と出会ってから、死ぬのが怖くなったでしょうし、千代にとってはとても大きな出会いだったと思います」と語った。