新しいタイプのいびきストッパーとして注目を集める「Snore Circle」の魅力をスカイ商事の金梅花 代表取締役に聞いた

働き方改革とセットで頻出する「睡眠負債」というワード。質の低い睡眠が積み重なることで健康に支障がでる症状を指すが、この「質の低い睡眠」に含まれるのは睡眠不足だけではない。多くの人が悩む「いびき」もその原因。同じ寝室の家族がうるさくて眠れないという話はよく聞くが、実はいびきをかいている本人の睡眠にも悪影響を与えている。今回は新しいタイプのいびきストッパーとして注目を集めている「Snore Circle(スノアサークル)」について、販売代理店のスカイ商事 代表取締役 金梅花氏に聞いた。

まずは、そもそもいびきがなぜ起こるのか、おさらいしたい。いびきは喉の筋肉が弛緩して気道が狭くなり、呼吸時に粘膜が振動することで発生する現象だ。気道が狭くなるということは、すなわち、酸素の供給が減るということ。体はなんとか酸素を取り入れようとするので、エネルギーが余計にかかる。金氏も「たとえ十分な睡眠時間を確保しても、いびきをかいていると疲労がたまってしまう」と、睡眠負債の解消には“時間”だけでなく“質”も重要だと説明する。

「Snore Circle」が日本でローンチされたのは2017年2月。すでに開発メーカーが拠点を置く中国をはじめ、10か国以上で販売実績があり、日本に上陸したのは改良を重ねた第3世代モデルだ。「従来モデルは着け心地が固いという声もあったが、現行機種は柔らかいシリコン素材を採用することで、睡眠中の違和感が大幅に軽減されている」という。

いびきを止める仕組みは、至ってシンプル。いびきを認識すると音と振動で使用者に働きかける。いびきをかいているときに声をかけたり、肩を叩いたりするといびきが止まることがあるが、メカニズム自体はそれと同じだ。「Snore Circle」がすぐれているのは、いびきを感知するレベルやストップする強度をカスタマイズできること。マイクロ音とバイブレーションでいくつものパターンを内蔵しており、使用者に最適化することが可能だ。

これら設定は専用のスマートフォンアプリからコントロールする。アプリはいびきの録音やいびきをストップした回数・成功率を記録する機能も搭載。これまでのいびきストッパーは、効果を実感できないという問題がつきまとったので、可視化する手段を用意したことはとても大きな進歩だ。

18年2月にはアイマスクタイプの「Snore Circle」も登場。こちらは振動のみでいびきを防止する製品だが、通常のアイマスク同様に遮光効果があり、新幹線や飛行機といった公共の場所ではより使いやすい。耳にイヤホンを入れて眠ることに抵抗がある人でも、アイマスクであれば装着感は気にならないだろう。

機能のスマートさもさることながら、金氏が強調するのは「見た目のスマートさ」だ。「いびきを防止するための装置は数多くあるが、見た目が仰々しく、正直にいって恥ずかしい。女性はとくにそう感じるはずで、例えば、友人との旅行で同じ部屋で寝泊まりするときに困るという人もいるだろう」。

たしかにヘッドギアのように頭部全体を覆うものや鼻に装着するバンド、マウスピースは、見た目にはあまりスマートではない。これがイヤホンやアイマスクであれば、周囲の目が気になることもない。

イヤホンタイプは税込1万5000円前後で、アイマスクタイプは税込1万6000円前後という価格だが、いびき防止ツールの大部分が消耗品であることを考えると、コストパフォーマンスは悪くない。リーチできるターゲットが広く、シーン提案もしやすい、ヘルスケアコーナーで定番になりそうなアイテムだ。これからのシーズンであれば、母の日や父の日のプレゼントとしての訴求もできるだろう。(BCN・大蔵 大輔)

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