――それは、どうして?

すぐ来てって言って来られる場所じゃないので、海を渡るワケですし……。もし、私がファンの立場だったら、好きなアーティストが中国でコンサートをやるって言っても、自分だったら遠くて行けない、絶対無理だなぁって思うんです。

だから、広州コンサートでの姿を見せてあげたくても、簡単には来てくださいって言えない部分があるんです。

――ファンを思う佐江ちゃんの気持ち。本当に優しくてますます応援したくなっちゃいますが、ファンの方と言えば、握手会以外にも上海の星梦剧院のカフェイベントで直接ふれ合う機会がありましたよね。

あぁ〜ハイ! 上海の劇場のカフェイベントでは昔の懐かしい記憶が甦って来ました。

ファンの方とは今でも近いけど、昔はもっと近かったし、みんなで一緒にお泊りに行ったりとか、バスを貸し切って遊園地に行って、グループを組んで同じアトラクションに乗ったりとか、ファンのみなさんにおにぎりも作ってたなぁ、とか。

――AKBの1期、2期のあたりですか? 

そうですねぇ、2期までかなぁ。

AKB48グループって、芸能界の中ではファンと一番近いグループだってずっと思ってるんですけど、AKB48っていう名前が広く知られるようになって、以前のようなイベントはできなくなっちゃって。

なので、上海にいると最初の時と同じ感覚っていうのかな、あの頃の記憶とホント重なります。こうやってファンの方達が増えていったんだなぁ、とか。

そういう時に関わった、いわゆる古参と言われるファンの方のことは今でも忘れてないから、みんなもそういう時のことは忘れてないといいなって思ったり、カフェイベントでは昔のことをいっぱい思い出しました。

――そうすると、今回の広州コンサートでまた新たな1ページが刻まれていくっていう感じでしょうか。

ハイ、本当にそうですね。

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