TOHOシネマズ ららぽーと船橋の内覧会の模様

TOHOシネマズららぽーと船橋(千葉県船橋市)が22日(金)のグランドオープンを前に、15日に内覧会を実施し、ふたつの最新設備を導入した同劇場の全ぼうが明らかになった。ひとつは同社独自の規格によるラージスクリーン“TCX(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)”。そしてもうひとつが、ドルビーが提供する革新的なシネマ音響“ドルビーアトモス”だ。

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“TCX(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)”はスクリーンが左右の壁から壁まで一面に広がる巨大なスクリーンで、画面サイズは約120パーセントに拡大される。また、床、壁、天井、シートの色調をダーク系に統一することで、スクリーン以外の光の反射を軽減し、暗室効果をアップ。迫力のある映像に没入できる劇場空間が提供される。

あいさつに立った瀬田一彦氏(TOHOシネマズ代表取締役社長)は「今後、スクリーンのTCX化を鋭意進捗させる」とし、ららぽーと船橋に加えて28日(木)オープンの市原、2014年3月20日(木)オープンの日本橋、新宿(2015年オープン予定)、上野(2017年オープン予定)での採用も発表された。

また、ドルビーが提供する革新的なシネマ音響“ドルビーアトモス”が、日本の映画館に初めてお目見えする。客席の天井にサラウンドスピーカーを増設し、より自然で三次元的な“360度全方位サラウンド”というべき音響表現が可能に。スピーカーごとに自在に音を配置し、移動させることで、動きの効果も生み出し、制作者の本来の意図が再現されるという。

この日は来日中のスチュワート・ボーリング氏(ドルビーラボラトリーズインク)が駆けつけ「ストーリーテリングにおいて、音響はとても大切なもの。ドルビーアトモスがお客様と映画製作者の感情を結びつけ、より世界観に没入し、ストーリーにひたれると確信している」と自信を示した。

TOHOシネマズららぽーと船橋は、現南館から西館への移転開業に。10スクリーンで、約1900席となる。オープンを迎える22日から28日まで“TCX×ドルビーアトモス体験会”として、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』と『パシフィック・リム』が1000円均一で上映される(3Dメガネ代は別途)。

TOHOシネマズ ららぽーと船橋
11月22日(金) グランドオープン

取材・文・写真:内田 涼