「スプリントHD」のブラック、ガンメタリックモデル

木々が色づきはじめ、秋らしくなってきた。カメラを担いでふらりと小旅行に出かけたいところだ。撮影旅行のおともに、スリックの軽量三脚「スプリントHD」はいかがだろう。

●あらゆるシーンで活躍する三脚 いつでも持ち運べる軽量モデルが手軽で◎

三脚というと、夜景などの暗いシーンで手ブレを抑えて撮影するために必要なアクセサリ、と思っている人もいるかもしれない。だが、三脚の活躍シーンは暗所撮影だけではない。

三脚にカメラをセットすると、カメラを持たなくていいので両手が空く。この空いた手で、例えば花を撮影する際、風で揺れてしまわないよう茎を抑えたり、小物撮影時では画面をチェックしながらスタイリングをしたりできる。手持ち撮影だとスタイリングが終わったらまたカメラを構え直して構図を決めて……と、作業効率が悪くなってしまう。運動会のように長時間撮影する際は、腕の疲れがぐっと軽くなる。

最新のデジタルカメラは水準器の機能を備えているモデルが多いが、三脚にも水準器が備わっている。水準器機能がない少し前のデジタルカメラを使っている人には便利だろう。また、シャッターを押す際に手持ちだとカメラが沈んでしまい、画面が傾いてしまうことがあるが、三脚があればそれも防ぐことができる。いつもビルが傾いてしまう人は、ぜひ三脚を使おう。

しかし、三脚を使って撮影した方がいいと頭でわかっていても、撮影現場に持ち込む人は、そう多くはない。三脚を持ち出さない理由のほとんどが、「重い」「荷物が増える」など。デジタルカメラは年々コンパクトに軽量化しているのに対し、三脚は大きく、重いままだ。また、カメラと一緒にカメラバッグやリュックに入れたくても脚が長くてはみ出してしまう。

そんな理由で三脚を敬遠してきた人には、スリックのミラーレス一眼/ビデオカメラ用の小型・軽量三脚「スプリントHD」がオススメだ。1653mmまで伸びる4段式の三脚ながら、重さは1370g。縮長は500mmとコンパクトな状態で持ち運ぶことができる。リュックに入れたり、サイドに取りつけたりすれば、持ち運びは苦にならない。

パイプはアルミとマグネシウムの合金パイプを採用。両溝入りの丸パイプで、アルミと同等の強度を0.6mmの厚さで実現した。最上段のパイプにはソフトな手触りのウレタングリップを装備し、パイプの傷つきを防止し、ホールド感を高めた。また、脚の伸縮にはワンタッチで固定、解除ができるレバーロック式を採用し、初心者でも扱いやすい。

●ミラーレス派、ビデオカメラ派の両方にオススメ

「スプリントHD」のよさは、コンパクト・軽量だけではない。使い勝手も非常にいい。両立が難しいといわれている静止画と動画の撮影に必要な性能を1台に凝縮した。

雲台には、三脚にカメラをセットしやすいクイックシューを採用。カメラをしっかりネジ止めしたクイックシューを雲台にセットするので、あらかじめカメラにクイックシューをつけておけば、すぐカメラを固定できる。複数のカメラを使い分ける人も、別売りのクイックシューを用意してそれぞれのカメラにつけておけば、すばやく交換できる。

雲台への取りつけも簡単。つま先部分から差し込み、後は上から押し込むとカチンと音がしてレバーが自動的に戻り、ロックできる。手袋をした手でも取りつけができるので、寒い冬場の撮影で重宝しそうだ。カメラ取りつけ面にはゴム入りのコルクを採用しているので、カメラ底とのなじみがよく、しっかりとカメラを固定できる。

カメラ角度の調整もしやすい。フリクションコントロール機構を装備した2ハンドル3ウェイ雲台を搭載し、上下、左右、横位置/縦位置のそれぞれ3方向に独立して動かすことができる。例えば、運動会の徒競走や走るペットを撮影するなら上下、横位置/縦位置を固定し、左右の固定を緩めて被写体を追いかけて撮影することができる。また、動画撮影に便利なのが動きの固さを調整できるので、すばやく動くもの、ゆっくり動くものと、被写体の動きに合わせて動きの固さを固め、柔らかめに調節できる。

軽量・コンパクトな「スプリントHD」は、ミラーレス一眼やビデオカメラなど、気軽に撮影したい人向きの使い勝手のいい三脚だ。三脚バッグつきで持ち運びしやすいのもいい。

スリックは、2013年4月に生産力を増強するために、タイのサブラリ県に、タイ第2工場を竣工し、これを記念して自由雲台をセットにしたお買い得三脚キットを数量限定で販売している。3ウェイ三脚を標準装備している「プロAMTシリーズ」「プロHDシリーズ」「カーボンEXシリーズ」「カーボンマスターPROシリーズ」の4シリーズで、撮影シーンに合わせて雲台を取り替えることができる。三脚の購入を検討している人は、ぜひこの機会に、使い勝手のいい三脚を手に入れよう。(BCN・山下彰子)