『ペコロスの母に会いに行く』(C)2013「ペコロスの母に会いに行く」製作委員会

「ぴあ」調査による11月14日、15日、16日に公開された映画・満足度ランキングは、岡野雄一のエッセイ漫画を映画化した『ペコロスの母に会いに行く』がトップに輝いた。2位に詩人・柴田トヨの半生を描いた『くじけないで』が、3位にトップ・デザイナーの素顔に迫るドキュメンタリー『ファッションを創る男~カール・ラガーフェルド~』が入った。

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1位の『ペコロスの母に会いに行く』は、岩松了と赤木春恵主演の介護喜劇映画。観客からは「認知症というテーマをカラッと描いたところがいい。ラストシーンはじんわりと心に染みた」「笑いを交えながら認知症を描いていて、親を持つ子として誰もが悩む問題を改めて考えるきっかけになった」「若者、年配者、介護で悩む人に勇気を与えてくれる作品」「自分に置き換えて観ていた。岩松了、赤木春恵、加瀬亮の演技がとてもよかった」などのコメントが寄せられ、特に50代、60代から好評だった。

2位の『くじけないで』は、詩集が200万部のベストセラーとなった“90歳からの詩人”柴田トヨの半生を、八千草薫主演で描いたヒューマンドラマ。出口調査では、「人生への希望が湧き、生涯忘れられない作品になった」「重たかった。心にズシッときたが本当に良い作品だった」「母が子を思う気持ち、愛情が胸を打つ。今の日本人が忘れてしまったことが描かれているので、学びとってほしい」「親子2代に渡る愛をひしひしと感じて、涙がこぼれた」など支持を集めた。

(本ランキングは、11月14日(木)、15日(金)、16日(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)