女性限定プレミア試写会の模様

映画『麦子さんと』の女性限定プレミア試写会が19日に都内で開催。上映前に主演の堀北真希、松田龍平、余貴美子、麻生祐未、温水洋一、ガタルカナル・タカ、吉田恵輔監督による舞台あいさつが行われた。

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亡くなった母の故郷を訪ねた主人公・麦子が自分の知らない母の一面を知るうちに母への思いを新たにしていくさまを優しく描き出す本作。東京と地方のロケが別々に行われたため、キャスト陣が一堂に会するのはこの日が初めて。

堀北は、かつて自分や兄を捨てて家庭から去りながらも死の間際に舞い戻って来た母親を演じた余を見やり「このお母さんの子なんだなと実感しながら演じてました」と撮影を振り返る。余も松田と堀北が演じる兄妹について「予測不可能で興味深かった」と撮影前の印象を語り「実際にそういう人たちでした(笑)。何をしでかすか分からない! 不思議なふたりです」と楽しそうに明かした。

堀北は演じながら自身の母親への思いをこれまで以上に強くしたよう。「うちの母はよく手紙をくれるんです。残るものですので全てとってあります。読み返すと温かさが伝わってきます」と語り、会場に足を運んだ女性客に対しても「観た人が身近に感じてもらえるようにと頑張りました。観終わってお母さんのことを思う作品になれば」と語りかけた。

吉田監督は自身の母への思いを込めて本作を8年もの歳月をかけて手がけたが、撮影開始直前に監督の母は亡くなった。「(構想8年は)長いよ! と思うけど、このメンバーでこうしてこの場に立てて幸せ。母にも伝わっていると思う」と少し寂しそうに語っていた。松田はパチンコ好きでパチンコ店に勤める麦子の兄を演じたが、松田自身はパチンコをしないため、監督から様々な指導を受けたよう。吉田監督は松田が劇中で見せる、“直伝”のパチンコ店内でのマイクパフォーマンスについて「楽しんでもらえると思います!」と言葉に力を込めた。

プライベートでも仲が良いというタカと温水は、映画での共演実現に大はしゃぎ。タカが「映画での共演は初めてだけど、バラエティでは…計8本くらいは」と言えば、すかさず温水が「毛8本? もっとあるよ!」と薄毛をネタに漫才のようなやりとりを繰り広げ、会場の爆笑を誘っていた。

『麦子さんと』
12月21日(土)より、ロードショー