『四十九日のレシピ』(C)2013映画「四十九日のレシピ」製作委員会

公開中の永作博美主演作『四十九日のレシピ』の特別予告編がこのほど公開された。タナダユキ監督が自ら編集した内容で、永作演じる主人公・百合子や百合子の母・乙美の生き方にフォーカスした内容になっている。

『四十九日のレシピ』特別予告

本作は伊吹有喜の同名小説を映画化した作品。母が亡くなり、母から大切なことを聞きそびれてしまった娘(永作)と、妻に先立たれ放心状態の父(石橋蓮司)が、突然訪ねてきた少女と日系ブラジル人の青年と共に母の四十九日まで不思議な共同生活をおくる姿を描いている。

これまで劇場で公開されていた予告編は母・乙美が遺した“レシピ本”と彼女の四十九日を迎えるまでの百合子たちが中心に据えられていたが、このほど公開された特別予告編では「子供のいない人生は空白だと思いますか?」というフレーズが冒頭に登場し、子供ができないことに悩む百合子と、自身もまた子を産まず血のつながらない娘・百合子と暮してきた乙美のドラマが描かれる。

タナダユキ監督は『モル』や『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』などの作品で様々な年代や境遇の女性のドラマを繊細に描き出しており、本作では“子を産まない女性の人生”や“母とは何なのか?”“血がつながっていない人間ができることは?”などのテーマが、百合子と乙美の人生を通して浮かび上がってくる作品に仕上がっており、観客から大きな支持を集めている。

『四十九日のレシピ』
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