スキマスイッチ 撮影:岩佐篤樹 スキマスイッチ 撮影:岩佐篤樹

11月17日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでスキマスイッチデビュー10周年記念アリーナツアー『スキマスイッチ10th Anniversary Arena TOUR2013“POPMAN’S WORLD”』のファイナル公演が行われた。

同ツアーは彼らの10周年と、2013年8月にリリースされた初のオールタイムベストアルバム『POPMAN’S WORLD~All Time Best 2003-2013~』のリリースを記念して開催。全国4か所5公演が行われ、約10万人を動員した。

ツアーファイナルとなったこの日の公演も、さいたまスーパーアリーナには大勢の観衆が詰め掛けた。開演時間となり、ステージ後方のモニターに映像が映し出され、スキマスイッチのふたりがバンドとともに登場。初っ端から『ゴールデンタイムラバー』デビューシングル『view』と彼らのライブの中でも特に盛り上がる楽曲が連続して披露され、観客の熱気はすぐさま最高潮に達した。

MCで大橋卓弥は「アリーナツアーということで、音だけではなく、視覚的にも楽しんで頂けるような仕掛けをシンタくん(常田真太郎)と考えてきました」と語るように、映像と光による演出は迫力満点で楽曲の新たな一面を引き出していた。また続けて大橋は「今日もスキマスイッチライブのテーマでもある“アットホーム”でやっていきます。ゆっくりやってきたいと思いますので、皆さんも自分たちのペースで楽しんでください」とも語り、大きな会場でも変わらぬ彼らとファンの近い距離を感じる瞬間となった。

中盤『ふれて未来を』では大橋がセンターステージへの花道を一周し会場を沸かせ、『マリンスノウ』『さいごのひ』などのエモーショナルな楽曲では、力強い歌声で観客を魅了した。

後半の「トラベラーズ・ハイ」ではセンターステージの花道を降り、観客にもみくちゃになりながら熱唱。「2013年7月9日で10周年をむかえ、すでに11年目に突入しています。こうしてみなさんの前に立っていられて本当に嬉しいです。これも僕たちが作った曲を皆さんがしっかり受け取ってくれたからです。10年間ささえてくれた皆さんの愛情を感じ、言葉に尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。」とMCで語った大橋の想いを現しているかのようだった。

アンコールの中登場したスキマスイッチは『デザイナーズマンション』、弾き語りで『奏(かなで)』を披露。ラストは『虹のレシピ』を大観衆とコールアンドレスポンスを行い、会場が一体となったままツアーファイナルは終了した。

スキマスイッチはこの後、12月28日(土)にデビュー10周年アニバーサリー・イヤーのラストを飾る初の日本武道館公演を開催。なお、現在チケットぴあでは同公演の先行抽選プレリザーブを実施中。受付は11月23日(土・祝)午後11時59分まで。