挨拶のポイントと、しつけ方

お互い気持ちよく過ごすために、挨拶は大切です。次にちょっとした技と、しつけ方についてご紹介します。

先手必勝

相手から挨拶されてから「おはようございます」「こんにちは」と返すのではなく、自分から先に言いましょう。挨拶されるのを待っていてはいけません。

語先後礼

「先に言葉. 次にお辞儀」です。言葉を完全に言い終わった後、動作スタートです。どうしてかというと言葉と動作を同時進行してしまうと、「こんにちは」と言いながら頭を下げることになり、結果、床に向かって言葉をかけていることになります。これでは敬意が伝わりませんね。

相手の顔を見て、出来ればニコッと笑顔で「こんにちは」と言葉をかけ、その後、動作開始です。

これはビジネスの世界でもマナーの基本です。相手が受ける印象は断然アップします。子どもの頃からこの2点を教えていけば、自然に出来るようになりますよ。

口で注意しても身につかない

口を酸っぱくして「挨拶しなさい!」と言って挨拶する子に育つのならば、こんなに楽なことはありません。でも、子どもは親の思う通りには育ちません。“親がしているように育つ”のです。“親の背中を見て育つ“という言い方もありますね。

家族で、例えば夫婦間で「ただいま」「お帰りなさい」「お休みなさい」「おはよう」と挨拶をしていますか?夫が帰宅してガチャっとドアが開いたとき、「ああ、今日ね~」と要件から入っていませんか?

ご飯をたとえ一人で食べるときも、母子だけで食べるときも、箸をつける前に「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」と言っていますか?子どもの前で良い手本を示しましょう。無言は止めましょうね。

内気な子の場合

子どもの性格により、他人に挨拶したくてもなかなか出来ない子がいます。「挨拶したくても他人に声をかけるのが恥ずかしい」そんな子なのです。これを「なんで挨拶出来ないの!」と叱っては、ますます縮こまってしまいます。

こんなときは、親子一緒の時に親がまず見本を見せ、頭を下げるだけでも良いので真似させます。そして、少しでも出来たら褒めてあげましょう。本人は必死に頑張ったのですから、これを見過ごさず、ちゃんと認めてやるのです。

そして、次は蚊の鳴くような声であっても構わないので「おはようございます」と挨拶するというハードルを与えましょう。「声が小さ過ぎる!」と叱るのでなく、小さな声でも出せたことをまず褒めてやりましょう。

まとめ

挨拶は人間関係の基本となります。幼い頃から習慣づいていると、無意識にできるようになりますよ。