キャラクターの背景や原点をたどれるのが、原書の魅力

さて、初級編、中級編、そして今回の上級編と続いてきた、アメコミの聖地・ブリスターコミックスでの話を元にした記事もこれで最後。締めくくりとして、アメコミの原書(アメリカなどで発行されているオリジナルのコミック)にふれてこそ味わえる楽しみを聞いてみた。

ブリスターコミックス 撮影:橋本千尋(P.M.A.トライアングル)

「映画では描かれない、コミックならではの展開はひとつの見どころですね。例えば、マーベルだと版権の関係で今のところ実現されていない、アベンジャーズとX-MENが共に手を取り合い戦う作品もあります。

また、DCは他の出版社とのコラボレーションをすることも多く、『ジャスティス・リーグ/パワーレンジャー』や『バットマン/ミュータント・タートルズ』といった意外な組み合わせも楽しめます」

ブリスターコミックス 撮影:橋本千尋(P.M.A.トライアングル)

映画をきっかけにアメコミへ興味を持つというのは、入り口のとしてわりと王道かもしれない。しかし、原書にふれることで「映像では描かれていなかったキャラクターの背景や原点をたどれるのも魅力」だとスタッフ氏は語ってくれた。

2018年以降も、アメコミを原作とする映画や海外ドラマは目白押し。映像で今活躍しているヒーローやヴィランズをより深く知るのはもちろん、ひと足早く注目すべきヒーローを見つけるためにも、ぜひそれぞれの“オリジン”にふれてもらいたい。

取材協力:ブリスターコミックス
住所/〒101-0021 東京都千代田区外神田4-3-10 ミナミビル3F
営業時間/11:00~20:00(年中無休)
電話番号/03-6206-4404
アクセス/JR 秋葉原駅 電気街口(徒歩約4分)/東京メトロ日比谷線:秋葉原駅(徒歩約6分)/東京メトロ銀座線:末広町駅(徒歩約4分)

埼玉在住。編集者・ライター・デザイナーなど。制作会社から独立後、フリーランスとして出版物や印刷、Webなどに関わる。守備範囲は、アイドルやアングラ、ガジェットなど。日常すべてが取材をモットーに、寝るとき以外はネタを探すべくつねに目を光らせている。時折、夜の街もフラつく。交通費やチケット代、物販など含めれば、月に数万円使うほどアイドルが好き。30代にして、アイドルを通して“青春”を追いかけている。