過去の早明戦より 撮影:新関雅史 過去の早明戦より 撮影:新関雅史

今週末、ラグビー早明戦がいよいよキックオフを迎える。早稲田大は『大学選手権』V4王者・帝京大に、明治大は帝京、筑波大、慶應大に敗れ、かつての全勝対決とは様相が変わって久しいが、早明戦が持つ独特の雰囲気は不変である。

12/1(日) 関東大学対抗戦 「早稲田大VS明治大」チケット情報

決戦の舞台が国立競技場に移ってから41年、早明戦は今年ひとつの区切りを迎える。国立競技場が改修工事に入るため、現行の国立競技場での対決は、今年が最後となる。12月第1日曜日に国立競技場で行われてきたラグビー界の冬の風物詩は、新たな転換期を迎えるのだ。

特別な一戦を前に、両軍ともボルテージも上がっていることだろう。日本代表最年少キャップを誇る早稲田大FB・藤田慶和は11月23日の慶應戦で、3連続トライを決めるなど、69-7の大勝の原動力となった。ここ2試合、慶應、帝京に連敗している明治は昨年の『関東大学対抗戦A』王者の威信にかけて、12月1日(日)に照準を合わせてきた。

“国立・早明戦”のフィナーレにふさわしいビッグなプレゼントもある。ユーミンこと松任谷由実がグラウンドから名曲『ノーサイド』を披露するのだ。ユーミンは「枯れた芝生は鮮やかな緑になったけれど、あの時と変わらぬスピリットを“国立”からは感じます。当日は、このフィールドを駆け抜けた幾多のラガーマンたちの“ NO SIDE ”を胸に、万感をこめて歌いたいと思います」とメッセージを送った。

また、試合会場では特別プログラム『国立をホームにしよう。12.1早明戦 FINAL MATCH 2013』(税込1000円)も販売される。特別プログラムでは日比野弘(早稲田大1958年卒)×松尾雄治(明治大1977年卒)、清宮克幸(早稲田大1990年卒)×吉田義人(明治大1991年卒)の両校OBによる豪華対談や早稲田・後藤禎和監督、明治・丹羽政彦監督のインタビュー 、さらに今泉清(早稲田大1991年卒)、堀越正己(早稲田大1991年卒)、大西一平(明治大1988年卒)、元木由記雄(明治大1994年卒)の錚々たるOBたちのインタビューなどを掲載。

通算成績は早稲田の50勝36敗2分。昨年は33-32と明治が13点差を覆す逆転勝利を収め、帝京、筑波とともに14年ぶりとなる『対抗戦』制覇を遂げた。現行の国立競技場で行われる最後の早明戦を勝利で飾るのは赤黒の早稲田か、紫紺の明治か。12月1日(日)・国立競技場でキックオフ。チケット発売中。