「会社で仲良くしている女性のAとは、同期でずっと励ましあいながらやってきたと自分では思っています。

強く自己主張することはないけれど真面目で仕事への責任感が強く、わからないことを放っておかない姿勢などいいなと思っていました。

同じ部署になったとき、飲み会で料理の写真を撮っているので『保存するの?』と尋ねたら『インスタグラムに投稿するの』と返ってきて、アカウントを見せてくれました。

写真を撮る角度が全部同じで統一感があって、Aらしいなと思いながら読ませてもらったのですが、気になったのが会社の廊下や階段を撮っていること。

同じ会社の人なら自分のビルだとすぐ気がつくし、制服の後ろ姿が入っている人もいるし、『プライバシーは大丈夫なのか?』と不安にありましたね。

それとなく『うちの会社って、内部の写真とか出してもOKなのだっけ?』と聞いたら、『知らないけど、業務に関することは書かないし大丈夫でしょ』とこともなげに返してきて、ちょっと引きました。

『今日もお仕事がんばります!』みたいな前向きな内容ではあるけれど、写真は必要なのか、映っている人に万が一見られて『勝手に投稿された』と騒がれたらどうするのか、SNSで身バレの問題はいつも話題になるのに、考えが甘いなとはっきり思いましたね。

人をけなしたり何かの悪口を並べたりするような投稿はないけれど、リアルよりSNSで自己主張するタイプなのだとわかり、『俺のことは撮らないでね』と返して終わりました。

仕事では信頼しているしこれからもそうだけど、プライベートの人間性を想像するとまた違う印象になりますね。

本人は何も問題はないと思っていても、俺のようにプライバシーを気にする人は一定数いるし、危険な投稿に見えることに気が付かないAには注意しようと思っています」(29歳/製造)

SNSに投稿された写真から、アカウントの特定まで簡単に進んでしまうのが今の時代。

「これくらいならOK」と自分では思っていても、後ろ姿であっても「これ、私だ」と気がついた人がどう思うか、プライバシーについては広い視野で危険性を考えるのが必須です。

「がんばるアピールに会社の写真っているの?」と男性は首をかしげていましたが、リアルよりSNSで自己主張をしたい人は、内容によっては特定される可能性を忘れてはいけません。