京都サンガF.C. (c)J.LEAGUE PHOTOS 京都サンガF.C. (c)J.LEAGUE PHOTOS

Jリーグにおいて最も残酷な戦い『J1昇格プレーオフ』。一発勝負を勝ち上がった1チームだけが、J1昇格への切符を手にできる。緊張感張り詰める戦いへ挑む4チームが決定した。昨年、同プレーオフに進出しながら悲願を果たせなかった京都サンガF.C.とジェフユナイテッド千葉、今年J2に参入し快進撃を見せたV・ファーレン長崎、その長崎をリーグ戦最終節で破りプレーオフへ駒を進めた徳島ヴォルティスが熱き戦いを繰り広げる。

2013 J1昇格プレーオフ チケット情報

決勝進出をかけ、12月1日(日)に準決勝が行われる。3位の京都はホームで6位・長崎を迎え撃つ。昨年より導入されたプレーオフ制度で、一番悔しい思いをしたのは京都だ。最終節で自動昇格を逃し熾烈な戦いを余儀なくされ、準決勝で儚く散った。2年連続のプレーオフへ、「必昇」を合言葉に団結する京都は、運動量豊富なゲームメーカー・工藤浩平を中心に、ベテラン・山瀬功治で勝負をかける。長崎との戦績も2戦2勝と分がいい。

長崎にも勝算はある。ここにきて、京都に負傷者が続出しているのだ。主力DFの安藤淳、酒井隆介に続き、41節にはMF横谷繁、駒井善成もケガを負い、復調具合が気になる。また15節の京都戦では敗戦を喫したものの、終始自分たちのペースで試合を進めた。高木監督いわく「京都はパスサッカーをするチーム」。ハイプレスをかけ前後を分断する作戦だ。果たして、捨て身のチャレンジャーは、京都の壁を打ち砕くことができるのか。

一方、最終節で長崎に勝利しプレーオフ進出をモノにした4位・徳島は、試合終了間際に鳥取に追いつき出場権を死守した5位・千葉をホームに迎える。四国初のJ1昇格を狙う徳島は、今季加入したDF千代反田充、MF柴崎晃誠により守備力が向上した。加えて、ふたケタ得点をマークするFWドウグラスと津田知宏、大﨑淳矢が攻撃を仕掛ける。控え選手が試合のリズムに変化をもたらせる点も心強い。

対する千葉は、昨年あと一歩のところで昇格を逃し、今季「絶対J1」のスローガンを胸に闘う。J2得点王のFWケンペスはもちろん、田中佑昌や米倉恒貴らがサイドからの攻撃に厚みをかける。兵働昭弘のフリーキックという飛び道具もある。両チームの今年の戦績はともにアウェーで1勝ずつ。アウェーチームとして挑む千葉がリーグ同様に勝利をつかむのか。はたまた、ホームの利を活かす徳島が決勝への道を切り拓くのか。

タフなゲームを制し、12月8日(日)・国立競技場での決勝へ辿り着くのは……。京都×長崎は西京極陸上競技場兼球技場にて、徳島×千葉はポカリスエットスタジアムにて、ともに12月1日(日)キックオフ。チケット発売中。