ミュージカル『レ・ミゼラブル』千秋楽 ミュージカル『レ・ミゼラブル』千秋楽

舞台『レ・ミゼラブル』が11月27日、東京・帝国劇場で千秋楽を迎えた。1987年の日本初演から26年目にして、“新演出”で生まれ変わった2013年版。4月のプレビュー公演から、東京、福岡、大阪、愛知、そして東京凱旋公演と7ヵ月にわたり公演を重ね、各地で好評を博した舞台が、幕を下ろした。

千秋楽のこの日は、公演終了後、特別カーテンコールを開催。この日の舞台で主人公ジャン・バルジャン役を務めた吉原光夫が「本当に終わってしまうんですね…。良かったと思いながらも、寂しいと思ってしまいます。この劇空間に存在しているすべての人、遠くから応援してくれるすべての人に感謝したい」、ガブローシュ少年を演じた加藤清史郎が「去年の10月にオーディションを受け、1年の間に子役たちは5センチから10センチ、身長が伸びました。僕たちはこれからも成長するのでもうこの役には戻ってこられないと思いますが、(別の役で)『レ・ミゼラブル』に戻ってくるために、もっと大きくなります!」と話すなど、メインキャストがひと言ずつ感謝の言葉を述べた。

『レ・ミゼラブル』ではひとつの役を複数名の役替わりで行っているが、カーテンコール後半では前日までに千秋楽を迎えたキャストも登場、11月の東京公演に出演したキャスト78名全員が舞台上に勢揃いするサプライズも。オールキャストで劇中歌『ワン・デイ・モア』『民衆の歌』を合唱、総立ちの客席からも熱い拍手が贈られた。

さらに、このカーテンコールで、新たに2015年春の帝国劇場での上演も発表に。出演者も「まだキャストは決まっていませんが、またこの舞台に立ちたいという思いで胸が熱くなっています」(ジャン・バルジャン役の福井晶一)、「2015年、何が何でも出てやる…! 極悪非道な役を貫きたい」(マダム・テナルディエ役の森公美子)と、ふたたびの出演に意欲を燃やしていた。