1年前よりこんなに安い! 買いやすくなったデジタルアイテム3選

2011.12.22 23:00配信

例年、11月から翌年1月上旬までの年末年始は、パソコンやテレビ、カメラなどのデジタル製品が1年間のうち、最も多く売れ、家電量販店がさらに賑わうシーズン。暖房器具、年賀状作成のためのプリンタ、用紙・インクなど、冬の定番アイテムを求めて、店を訪れる人も増える。今回は、年末年始の特別企画として、さまざまなデジタル製品のうち、独断で注目のアイテム三つ(液晶テレビ・コンパクトデジタルカメラ・携帯オーディオプレーヤー)を選び、量販店の実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、1~2年前に比べてどれだけ価格が下がり、買いやすくなったのかを検証した。

●<液晶テレビ>地デジ移行後にさらに値下がり

薄型テレビ(液晶+プラズマ)の月間販売台数の9割以上は液晶テレビ。もう一つの形式、プラズマテレビの販売台数構成比は2010年11月以降、5%未満にとどまっている。地デジ対応機器といえば、多くの方が、シャープの「AQUOS」や東芝の「REGZA」、パナソニックの「VIERA」、ソニーの「BRAVIA」といったブランド名とともに、小型から大型まで、幅広い画面サイズをラインアップする液晶テレビをイメージするだろう。

地上デジタルチューナーを搭載した、地デジ対応液晶テレビの2011年11月の税別平均単価(以下、価格はすべて税別)は5万119円。エコポイント改定前の駆け込み需要で空前の売れ行きを記録した昨年11月の平均単価は7万5022円だったので、1年前に比べ、2万5000円ほど下がった。サイズ別にみると、常に全体の3~4割を占めて最も販売台数が多い32V型は6万3570円から3万8649円に、26V型は5万8816円から3万8775円に、22V型は4万2662円から3万352円に、それぞれ1万~2万5000円ほど下がった。また、昨年秋から販売台数構成比が高まり、10月は約2割を占めるまで拡大した19V型は3万2278円から2万2426円に下がっている。

40V型に至っては、11万793円から7万1307円へと4万円近くもダウンし、今や10万円を切っている。超大型の50V型以上でも、11月の平均単価は20万円台前半。設置スペースの問題さえ解決できれば、大画面モデルのほうがおトク感は高い。実際には、同じ画面サイズでも、販売店や機種によって価格にバラつきがあり、型落ち品やセールの目玉商品なら、もっと安く買えるだろう。逆に、画質・クオリティ、録画などの付加機能、壁掛けなどの設置スタイルにこだわるなら、予算は平均単価より多めに見積もっておいたほうがいい。

過去3年間の液晶テレビ全体、売れ筋の32V型、40V型の平均単価の変動をみると、いくつかの波があった。上昇に転じた時期もあったが、全体的に値下がり傾向が続き、岩手・宮城・福島の東北3県を除き、予定通り、7月24日に地上アナログ放送が終了した後の今年10月、一段と下がった。国内メーカーの最新機種のほとんどは、USB接続の外付けHDDへの録画や各種インターネットサービス・ネットワーク機能などに対応し、「地上波のテレビ番組をリアルタイムで見る」以外の用途にも活用できる。今後も価格下落が続くと思われるが、すでに驚異的な安さで、十分お買い得といえるだろう。

●<コンパクトデジタルカメラ>平均単価は約1万5000円 1万円以下でも実用性は十分

コンパクトデジタルカメラの2011年11月の平均単価は1万5736円。1年前より1400円ほどしか下がっていないが、2年前に比べると5888円も安い。手持ちの古い機種の画質やバッテリのもちに不満を感じながら使い続けているなら、最新機種に買い替えると、画質や使い勝手の面でも満足できるはずだ。

しかも最近は、ごくスタンダードなモデルなら、税込み1万円以下で買える。そうした最安値モデルでも、画素数は1200万画素以上、ズームは光学4倍~5倍と、実用性は問題ない。光学10倍以上の高倍率ズーム搭載モデルなど、ワンランク上のモデルでも1万円台後半から2~3万円台で購入でき、メーカーやタイプを問わず、全体的に低価格化が進んでいる印象だ。ライバルは、レンズ交換式デジタルカメラ(デジタル一眼カメラ)ではなく、オンラインアルバムやソーシャルメディアなど、ネットサービスとの連携に勝るスマートフォンのカメラ機能かもしれない。

●<携帯オーディオプレーヤー>1万円以上と5000円未満、ブランド・価格帯で二極化

携帯オーディオプレーヤーは、2年ほど前から、アップルの「iPod」とソニーの「ウォークマン」だけで総販売台数の9割前後を占める状況が続いている。2011年11月の携帯オーディオプレーヤー全体の平均単価は1万2830円、iPodに限ると1万6141円、ウォークマンに限ると1万1693円で、1年前に比べ、1500~2000円程度と小幅ながら下がった。一方、おおむね4GB~8GBと容量が少ないこともあり、アップル・ソニー以外のメーカー製品の平均単価は、わずか4034円だった。安さを重視する層に支持され、こうした激安プレーヤーも相変わらず売れている。

アップルは、今年10月、「iPod nano」「iPod touch」について、従来モデルより3000~4000円程度値下げし、「iPod touch」の新色「ホワイト」を発売した。改定後の価格は、iPod nanoの8GBモデルが1万800円、iPod touchの8GBモデルが1万6800円、32GBモデルが2万4800円など。対して、ソニーは、音質向上やBluetooth搭載など、性能を強化した「ウォークマン Sシリーズ」の新製品を10月に発売。さらに、Android搭載プレーヤー「ウォークマン Z1000シリーズ」を12月10日に発売した。

iOS、Android OSを搭載したマルチプレーヤーは、Wi-Fi環境があれば、スマートフォンと同じようにインターネットに接続し、メールやブラウザ、アプリなどを使うことができる。月々の通信費の負担がないため、端末価格の差以上に、リーズナブルといえるだろう。特に、品薄気味の「iPhone 4S」とは異なり、待たずに買うことができる「iPod touch」は、今年一番の値下がりお買い得アイテムといえるかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)

●まとめ

・液晶テレビ(32V型)の平均単価は3万円台後半

・コンパクトデジタルカメラの平均単価は約1万5000円、もっと安い機種もある

・携帯オーディオプレーヤーはメーカーによって平均単価が異なる。iPodとウォークマンはともに1万台、その他のメーカーは5000円未満

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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