冬ボーナスの上手な残し方を考えよう

「今まで結婚式に呼ばれたことがなかった」という人は、結婚式に呼ばれる、ということを考えてボーナスを少し残してくといいでしょう。

20代なら2~3万円がご祝儀の相場といわれます。ただし、二次会があったり、交通費を考えると実際には多めに予算を考えた方がいいでしょう。また、初めて呼ばれる結婚式の場合、スーツやドレスの準備にお金がかかることもあります。

また「毎年1人くらいだろう」と甘く見るのも要注意です。いきなり何人も結婚するという「結婚ラッシュ」がある年やってきます。2件なら2倍、3件なら3倍の予算になってきます。包むお祝い金が準備できない、と焦ることにならないよう、ボーナスを残してくと安心です。油断しているといきなりくるので要注意です。

全体としては、冬のボーナスからは、2~3組の結婚式に呼ばれても困らないだけのお金として10万円くらいは残しておくといいことになります。このお金、いつも使う普通預金口座に残高を残しておくと、ついつい使ってしまいますので、別の銀行口座に移すか、定期預金にしておくといいでしょう(解約がしやすいように、1カ月が満期のものなどを検討するといい)。

 

次の夏まで見越したボーナス活用を!

結婚式に限らず、冬ボーナスは「次の夏まで」を見越した計画が必要になります。寒い季節に来年の暑い頃まで考えるのは不思議な話かもしれません。しかし、住宅の購入や子どもの学費準備などを考えれば、実際にお金を使う何年も前から準備をスタートするのは当然のことです。これからのお金の準備のトレーニングとしても「半年後までにかかる出費」を考えてみましょう。

来年の結婚式のお祝い金の確保ができたら、その次はぜひそれ以外のテーマにも備えてお金を残してみてください。4月に賃貸の更新料を払う人は、当然ボーナスを残しておくべきです。資格試験の受験料がかかる人も冬ボーナスを使い切っている場合ではありません。

こうして備えておいたお金が、結果として使わなかった場合は来年の夏頃、使い道を考えてみればいいのです(運用にチャレンジしてみてもいいでしょう)。

「ボーナスはいつも年内に使い切ってたよ」という人は、お金の流れを見直すいいきっかけになるでしょう。ぜひ、「7カ月先」を見越したボーナス活用を考えてみてください。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会