田部京子 (c)Akira Muto 田部京子 (c)Akira Muto

ピアニストの田部京子が、CDデビュー20周年を記念した一夜限りの特別リサイタルを12月5日(木)に浜離宮朝日ホール(東京都)で開催する。

「田部京子 CDデビュー20周年記念 特別ピアノ・リサイタル」の公演情報

繊細かつ明確なタッチ、抒情あふれ、神秘的なまでに美しく響く音楽で聴衆を魅了するピアニストの田部京子。ベルリンで学び、ミュンヘン国際コンクールなど多数のコンクールで入賞。世界の主要オーケストラとの共演のほか、室内楽の分野でもウィーン弦楽四重奏団、カルミナ四重奏団などから共演者として指名されるなど、世界のトップアーティストからの信頼も厚い。

内外で絶賛されたシューベルトの最晩年のソナタの録音から20年。これまでにリリースした録音作品は30枚以上。CD不況が叫ばれてから久しいクラシック音楽シーンにおいて、これだけ安定的に新作をリリースし続けられるだけでも驚異的だが、そのいずれもが高い評価を受けているアーティストは、彼女のほかには見当たらない。

CDデビュー20周年を記念した特別リサイタルは、彼女の代表作が並ぶ珠玉のプログラム。名盤との呼び高く、作曲者・吉松隆本人からも絶大な信頼を寄せられている「プレイアデス舞曲集」、コンサートでも定評のあるグリーグの「ホルベアの時代」からアリア、ドビュッシーの「月の光」、ブラームスの小品、そして今話題の作曲家・佐村河内守の「ピアノのためのレクイエム」など、田部の幅広い音楽性が凝縮された。

そして、メインはやはりシューベルトの最後のソナタ(第21番D.960)。彼女の評価を決定付けた楽曲を、デビューから20年を経て、日本を代表するピアニストとなった彼女が、どれほどの高みで描いてくれるのか、興味津々だ。


◆田部京子 CDデビュー20周年記念 特別ピアノ・リサイタル
2013/12/5(木) 19:00開演 浜離宮朝日ホール(東京都)
[プログラム]
吉松隆:プレイアデス舞曲集より 前奏曲の映像 / 線形のロマンス / 真夜中のノエル
グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」Op.40より「アリア」
カッチーニ:アヴェ・マリア(編曲:吉松隆)
シベリウス:ロマンス Op.24-9
ドビュッシー:月の光
ブラームス:6つのピアノ小品より「間奏曲」 Op.118-2
佐村河内守:ピアノのためのレクイエム イ短調
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960