本多初進出の柿喰う客、篠井英介を迎え新作を上演!

2013.12.4 17:58配信
中屋敷法仁、篠井英介 中屋敷法仁、篠井英介

2006年の結成以来、国内外を舞台に駆け回る劇団、柿喰う客。来年1月には新作『世迷言』を引っさげ、初の下北沢にしていきなりの本多劇場に進出する。作・演出を手掛ける代表の中屋敷法仁と、初参加の篠井英介に話を訊いた。去年の劇団本公演『無差別』で「劇団メンバーだけで劇団らしい作品を作れた一方で、僕らの限界も感じた」という中屋敷は、「異形の俳優」としての篠井の参加を熱望。これに対して篠井は「柿喰う客には渡辺えりさん、野田秀樹さんら、かつての小劇場らしい時空の超え方がある。一方でやっぱり若い人たちなので、音楽や演出がスタイリッシュ。正直仲間に入れるかなと思ったけど(笑)、望まれるときがあってこその俳優なので」と応じた。

柿喰う客『世迷言』チケット情報

『今昔物語』などの国文学を下敷きにした『世迷言』には、『竹取物語』を思わせる姫と翁、さらには女鬼や大猿の一族が登場する。女鬼役の篠井は「これは新作歌舞伎ですね。中屋敷くんは僕を意識して書いて下さったと思うけど、僕はいつも自分の役は〝誰がやったら素敵だろう?〟と考える。今回なら、六代目の中村歌右衛門さんだったらどうするかな? と妄想するのが楽しいんです。だけど観た人には〝この役は篠井英介しか考えられない〟と思わせなくちゃいけない。それが僕の使命なんです」とアプローチを話した。これを聞いて「英介さんと僕ら、相性が良いと思います」と中屋敷。「僕もメンバーも、いろんな俳優さんが好きで。それに僕、稽古場で急にYouTube出して、『ミュージカルのこのナンバー見て!』みたいなことをよくやるんです。映画とか音楽、PVやマンガなんかが多いですね。そうしたものをきっかけに、俳優さんの体が変わればいい」

「プレイヤーの個性を輝かせたい」という中屋敷の“俳優主義”に共鳴した篠井は「世代は親子ほど違うけど(笑)、出会うべくして出会えた気がします。本多劇場という小劇場のメッカで演劇の素敵な花が開く、そのお役に立てればうれしい」と意気込みを語れば、中屋敷も「僕ら今まで、若手という事に甘えてたとこがあるんです。下北沢でやりたくなったのは多分、演劇という文化の連鎖の中に入りたくなったから」と心境の変化を話す。次の段階に踏み出す柿喰う客と、篠井との化学反応が今から待ち遠しい。

公演は2014年1月29日(水)から2月4日(火)まで東京・本多劇場にて、2月14日(金)・15日(土)に大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケットの一般発売は12月14日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは両公演のインターネット先行抽選を実施中、12月9日(月)午前11時まで受付。

取材・文:山上裕子

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