ドキドキよりも安心感を優先して

そうした女性の心理傾向を踏まえて、荒牧さんは「男性の“質”にこだわりすぎないで、それに“安全な人"にも目を向けてみては」と提案してくれました。

その「安全な人」というのは二種類存在します。

一つは「自分と魅力が同等の人」。魅力度にあまり差がない二人はうまくいくといいます。長続きするカップルに似た者同士が珍しくないのは、そういう仕組みなのかもしれません。

もう一つは「恋に臆病な人」。女性に対してあまり積極的ではない男性にも、恋の対象として興味を持ってみようとのこと。変に女性慣れしていない男性のほうが、女性と誠実に向き合ってくれる率は高いのです。

「周囲にライバルが少ないので、安定したおつきあいになる可能性が高いですよ。信頼関係が築かれやすく、ドキドキ感よりも安心感のある恋ができます。あと、男性を尻に敷きやすくなります(笑)」と、荒牧さん。

憧れ目線の恋の仕方は見直して、一緒にいるとホッとするような異性の魅力にも目を向けること、ですね。安心できる男性とじっくり信頼関係を築ければ、その経験が相手の浮気度を減らすことにもつながるようです。

「まずは自分があまり緊張しすぎず、一緒にいる時に背伸びせずにいられる男性との恋をかなえることが重要です」

恋は戦い!魅力度で勝負

さて、ここまでのやりとりで気づいたのが、荒牧さんが彼の浮気相手となる女性を「ライバル」と呼ぶことです。

二番手の女、セカンド彼女、といった呼び方ではなく競争相手ですから、語弊を恐れずに言うなら、その存在を同列で認めているような印象さえ受けなくもないのです。

それは、恋愛科学的に見れば「恋は戦い」だということと、関係があるのかもしれません。

「恋愛は他の女性との競争であり、ライバルとの魅力度の競い合いです。自分が好きになった男性を狙っている人がいたら、争うしかありません」と荒牧さんは考えます。

ライバルの方が彼に訴えかける魅力をたくさん持っていれば、負けてしまうことだってある。そのことを「ただ嘆いているだけだと煙たがられて、男性から必要とされなくなってしまいますよ」と、厳しいご意見も。

良いか悪いかはともかく、彼の浮気相手は本命彼女よりも好印象を与えようとして、ある種の努力を重ねているはず。

それに比べて自分は何をしているのか、容姿やコミュニケーション能力でライバルより勝っているか、女としての自分を見直してみたいもの。

まとめ

最大の浮気防止策は、女性自身が魅力的であり続けること。

女性の魅力度が低ければ男性の浮気度が上がるし、ライバルの魅力度が高ければ彼を奪われてしまう、これが浮気だ!

というのがプロの見解でしたが、いかがでしたでしょうか。

荒牧さんは、恋の悩みに寄り添うよりはあえて突き放した視点から恋愛論を展開する方で、その科学者っぽいクールさが魅力的。一方で、シビアなご意見も少なからずありました。

でも、それは「怖いから、傷つきたくないから……」などの恐れをベースとした言動は、本人を幸せにしないからではないかと思います。

「浮気されたくない」というネガティブ発想から抜け出して、「浮気させない自分になる」くらいの強気が女を魅力的にするのだと、繰り返し伝えているような気がしました。

最後に、「恋するという意識ではなく、彼から“恋される女”としての自分を磨く恋を重ねること。恋されている女になれれば、浮気はされなくなりますよ」との助言もいただきました!

恋される女になる。恋させる女になる。そう誓ってハートを強く持てるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。