[第41回]広州ライブ滞在中のウラ話＆曜日を忘れるほど充実！"初舞台"の稽古

 前回もちょっとお話しましたが、ノドも１回ガラガラになって声が出なくなる経験もしておいた方がいいよ、って先輩方が教えてくださって。

自分としては「声が出なくなるなんて、そんなのヤダ！！」って、思ってたんです。
そしたら、先輩方から「声が出なくなった時の対処法は、誰か一人は絶対知ってるから、いろんな人に色んなこと聞いていいと思う」って言われたんです。

でもやっぱり、私自身がもし先輩で後輩がいて、後輩や年下の人に「ここどうしたらいいと思いますか？」とか言われたら、自分で精一杯だから「ちょっと…」ってなっちゃうだろうから……。だから、どうしても先輩には声をかけづらいっていうのがあったんです。

そしたら、「そんな事ないから」って言ってくださる大先輩ばかりで！ たくさんの事を聞いてみようと思っています。稽古が始まって、まだ日も浅いですが、ちょっとずつコミュニケーションが取れて来て、一緒に食事させていただく時間もとっていただいたりしました。

――曜日を忘れるぐらい、毎日が充実してますか？

ハイ。今日何曜日ですか？ あ、月曜日か……。

――初めての挑戦、楽しみですよね。ワクワクは大きいですか？

ハイ。でもそろそろ、演者だという自覚を強くもたないと、選んでくださった岸谷さんと、寺脇さんに失礼だなって思うんです。でも、やっぱりまだ、この自分がステージに立つ事が信じられないんです。今回、“コルリ”っていう役をやらせていただくんですが、まだコルリを演じてるところが想像できなくって。

――これからの佐江ちゃんの変化がとっても楽しみです！ 「ミラチャイ」スタッフ一同応援していますよ！

ありがとうございます！ どこかの時点で、スッと役に入ったら、スッとその先が広がるっていうのは自分でも分かってるんですが…今はこれはどうかな？ あれはどうだろう？ っていう感じで、まだまだ探しさがしという感じです。笑いあり、感動ありの舞台で、新しい“宮澤佐江”が見せられる作品にしたいって本当に思っています！

次回はいろいろな事があった今年1年をふりかえってみたいと思います。楽しみにしていてくださいね。谢谢大家！（皆さん、ありがとう！） 

【今回のまとめ】
◎中国入門ポイント

☆日本と同様、中国でも映画鑑賞は人気の娯楽で、映画館へ足を運ぶ人も年々増加の傾向にあります。とくに、年末から旧正月にかけては“お正月映画”が続々と登場する時期。話題作や大作など、多くの人々が多種多様な中国映画の公開を楽しみにしています。

国家广播电影电视总局が発表した昨年1年間のデータによると、中国全土で映画館への動員人数が最多だったのは広東省でした。また、国産映画の総興行収益は約83億元で、ハリウッド映画等の輸入映画は約88億元。

輸入映画の興行収益上位３本は、1位『泰坦尼克号（タイタニック3D）』、2位『碟中谍4 （ミッション：インポッシブル/ゴースト・プロトコル）』、3位『少年派的奇幻漂流（ライフ・オブ・パイ）』でした。

 ◎今回のフレーズ＆単語
☆麻辣烫：【málàtàng】中国・四川発祥の軽食。山椒や唐辛子など、スパイスの効いたスープに春雨とさまざまな具材を入れ煮込んで食べる
☆顾香君：【Gù Xiāngjūn】SNH48メンバー。愛称はグーちゃん。上海出身。
☆不明白：【búmíngbái】分からない、理解しない、明白でない
☆国家广播电影电视总局：【Guójiā guǎngbō diànyǐng diànshì zǒngjú 】中国のラジオ、映画、テレビなどのメディアを統括する国家的機関
☆泰坦尼克号：【Tàitǎnníkèhào】『タイタニック』。1997年のアメリカ映画で、昨年3D版が公開された
☆碟中谍4 ：【Diézhōngdié】『ミッション：インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。2011年のアメリカ映画で『ミッション：インポッシブル』のシリーズ第4弾
☆少年派的奇幻漂流：【Shǎoniánpài de qíhuàn piāoliú】『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』。2012年のアメリカ映画

＊本文中の赤字は、中国語です。
＊)中国語の表記は、上海（大陸）で使われている簡体字を使用しています。また【 】内には、中国語の発音表記として漢語拼音(ピンイン)を記しています。

撮影:増田慶 スタイリング:山本隆司、ヘア＆メイク:JULLY